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戦法 · 雀刺し

雀刺し

端歩を1五まで伸ばし、香を1七、その後ろの1八に飛車を置き、角で1三をにらんでから、▲2五桂と跳ねて1筋を突破します。

このページの内容 5狙い組み方駒組みのあとの指し方気をつけることどんな相手に指すか

居飛車(矢倉)・囲いは矢倉囲い・

69手目までの雀刺し987654321abcdefghi 香香 桂桂 飛飛 金金 王王 銀銀 金金 歩歩 桂桂 歩歩 角角 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 角角 歩歩 銀銀 金金 歩歩 玉玉 金金 銀銀 香香 香香 歩歩 香香 桂桂 飛飛 桂桂 歩歩 3後手の持ち駒 銀銀 先手の持ち駒
形。定跡を69手進めた雀刺し。要になるマスに丸をつけてあります。先手が手前で、双方の指し手を並べてあり、持ち駒も盤の上下に書いてあります。

狙い

雀刺しは、先手の大駒と香を端に集める攻めです。1七の香、その後ろ1八の飛車、斜めに1三をにらむ6八の角、1五の歩、そして3七から跳ねる桂です。名前は、1三をねらう角の角度を、雀に向けて差し出した竿にたとえたものだと ja.wikipedia は書いています。

後手の玉が端に近い2二まで矢倉に入ったときに最も効果があるので、先手も玉を囲ってから攻めます。仕掛けは桂の捨て駒で、▲2五桂と跳ね、後手の銀が2四に上がってきたら▲1三桂成、続いて歩と香で1筋を攻めます。この手順では、先手が銀一枚と香二枚を持ち駒にして、攻めを3筋に移します。

初手からの手順は一つの資料によるもので、四十五手目から六十六手目は、ja.wikipedia が別の局面から雀刺しの手筋として示す手順と同じです。

組み方

双方の指し手を並べてあります。この戦法は片方だけで組める形ではなく、相手がそう応じて初めて成立する戦型なので、先手の手だけを並べても手順としては嘘になります。

初形987654321abcdefghi 香香 桂桂 銀銀 金金 王王 金金 銀銀 桂桂 香香 飛飛 角角 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 角角 飛飛 香香 桂桂 銀銀 金金 玉玉 金金 銀銀 桂桂 香香 後手の持ち駒先手の持ち駒
初形

一手ずつ進めるか、再生を押してください。

指し手をタップするとその局面に飛びます。盤を選ぶと矢印キーも使えます。

全手順と、その理由
#先手後手狙い
1▲7六歩 △8四歩 角道を開けます。 後手は飛車先の歩を突きます。
3▲6八銀 △3四歩 左の銀を6八へ。
5▲6六歩 △6二銀 ▲6六歩で角道を止めます。矢倉です。
7▲5六歩 △5四歩
9▲4八銀 △4二銀 右の銀を4八へ。
11▲5八金右 △3二金 右の金を5八へ。
13▲7八金 △4一玉
15▲6九玉 △5二金
17▲6七金右 △3三銀 その金を6七へ。
19▲7七銀 △7四歩 銀を7七へ。
21▲7九角 △3一角 角を7九に引きます。
23▲3六歩 △4四歩 3筋の歩を突きます。 後手の△4四歩。二十四手組です。
25▲3七桂 △4三金右 第一歩は▲3七桂。 後手は金を4三へ。
27▲1六歩 △8五歩 端歩を1六に突き、 後手は△8五歩。
29▲1五歩 △6四角 さらに1五まで伸ばします。 後手の角は6四に出ます。
31▲2六歩 △3一玉 飛車先の歩は2六で止め、2五を桂のために空けておきます。 後手の玉は3一へ。
33▲1七香 △2二玉 香を1七に上げます。 後手の玉は、先手がねらう端に近い2二に入ります。
35▲1八飛 △5三銀 香の後ろの1八に飛車を回します。 後手の銀は5三へ。
37▲6八角 △7三角 ▲6八角。斜めに1三をにらみます。 後手の角は7三へ。
39▲7九玉 △6四歩 玉を7九へ、 後手は△6四歩。
41▲8八玉 △9四歩 そして8八へ。 後手は△9四歩。
43▲9六歩 △8四角 先手も9筋の歩を突きます。 後手の角が8四に着きます。資料はこの先手の形を雀刺しの完成形としています。
45▲2五桂 △2四銀 ▲2五桂と跳ねて仕掛けます。 後手は銀を2四に上げ、桂に当てます。
47▲1三桂成 △同銀 桂を1三に成り捨てます。 後手は銀で取ります。
49▲1四歩 △同銀 ▲1四歩。 銀がまた取ります。
51▲同香 △同香 香で銀を取ります。 後手は香で取ります。
53▲同飛 △1一香 飛車で香を取ります。 後手は1一に香を打ちます。
55▲1三歩 △同香 ▲1三歩と打ちます。 後手は香で取ります。
57▲同角成 △同桂 角が1三で取って成ります。 後手は桂で取ります。先手の持ち駒は銀一枚と香二枚です。
59▲3五歩 △3六角 ▲3五歩。攻めを3筋に移し、3二の金をめざします。 後手は△3六角と打ちます。資料によると後手の最強の反撃です。
61▲2五歩 △同角 ▲2五歩。 後手の角が取ります。
63▲1九飛 △3五歩 飛車を1九まで深く引きます。 後手は3五の歩を取ります。
65▲2八香 △3六角 ▲2八香と打ちます。 後手の角は3六に戻ります。
67▲3八香 △1八歩 さらに▲3八香と二枚目の香を打ちます。ja.wikipedia はここで▲3七銀か▲3七香を示しています。 後手は△1八歩と打ちます。
69▲2九飛 ▲2九飛。資料は先手よしとしています。

駒組みのあとの指し方

  • 二十四手組から▲3七桂と跳ね、端歩を1五まで伸ばします。
  • 飛車先の歩は2六で止め、2五を桂のために空けておきます。
  • 香を1七に上げてその後ろの1八に飛車を回し、角を6八に引いて、玉を8八に囲います。
  • ▲2五桂と跳ね、後手の銀が2四に来たら▲1三桂成と捨て、▲1四歩と突きます。
  • 1筋で駒を交換し、▲1三歩と打って角で取り、▲3五歩で3二の金をめざします。

気をつけること

  • 後手の端歩。▲1六歩に後手が△1四歩と突き返すと、桂捨ては同じ形では利きません。ゼロから始める将棋研究所はその場合、2六の銀と▲1五歩で攻めています。
  • 後手の△3六角。▲3五歩のあとの後手の最強の反撃だと資料は書いています。▲2五歩と突き、飛車を1九に引きます。
  • 自陣。攻め駒がすべて一つの筋に集まるので、ほかの部分は薄くなり、攻め始めたら後戻りはできません。
  • 構えだけで十分なこともあります。プロはこの構えで後手に△2二金や△2四銀のような無理な受けをさせ、そのうえで別の場所から攻めることが多かった、と ja.wikipedia は書いています。

どんな相手に指すか

後手は矢倉に組み、この手順のように端をそのままにするか、△1四歩と突き返します。後手の受けには、早めの△2四銀、2二の金、玉を2一に入れた菊水矢倉などがあります。

1970年代から80年代には、後手が先に攻めるため棒銀や7筋の歩の交換で応じることもありました。

コンピュータ相手に指してみる。

アプリのコンピュータは、レベル9から12が四間飛車と矢倉の二つを定跡どおりに指し、Mino のレベルは人が指す序盤を指します。対局後の検討では、どの手で定跡を外れたかがわかります。まず手順を、次に狙いを試してください。

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