戦法
将棋の戦法、九十一。どれから覚えるか。
将棋の戦法とは、飛車と玉をどこへ置くかという方針で、ほかの駒組みはそこから決まります。このサイトで扱う戦法をすべて並べました。飛車を左へ振るものが三十五、元の筋に据えたままのものが五十六。それぞれに、盤で一手ずつ動かせる手順と、相性のよい囲い、組み上がったあとの指し方をつけてあります。
問いは一つ、飛車をどこに置くか
将棋の戦法は、大きく二つに分かれます。居飛車は飛車を元の筋に置いたまま、玉を左に囲います。振り飛車は飛車を中央か左へ振り、玉を右に囲います。五手目までにどちらかを決め、それに合う囲いを選べば、あとの駒組みは自然に決まります。
振り飛車 ― 飛車を左へ振る
三十五あり、系統ごとに並べています。まず四間飛車と、玉を3八で止める大橋の耀龍四間飛車。角交換型の角交換四間飛車、後手番のレグスペ、石田流に姿を変える後手番の立石流。居玉のまま攻める藤井システム、そして急戦に対する後手番の玉頭銀。
次に三間飛車の系統で、石田流、升田式石田流、早石田と鈴木の新石田流、初手や二手目に飛車を振る二つの戦法、後手番の4→3戦法と菅井流三間飛車。続いて中飛車で、後手番のツノ銀中飛車とゴキゲン中飛車、すぐに攻める原始中飛車、後手番の中飛車左穴熊。メリケン、ダイレクト、阪田流のある向かい飛車。
両者が飛車を振る相振り飛車と、石田流に対する後手番のきmきm金。最後に奇襲で、鬼殺しとその向かい飛車版、筋違い角、先後それぞれの角頭歩、後手番の二つのはめ手であるパックマンと都成流、そして九間飛車です。まず四間飛車をしっかり覚えてください。三間飛車も中飛車も向かい飛車も、飛車の位置が一、二筋違うだけで、同じように囲います。
居飛車 ― 飛車は動かさない
五十六ありますが、共通点はずっと少ないです。飛車は元の筋、玉は左に囲う。そのうえで、どこから攻めるかがすべてです。前半は相居飛車の戦法です。
まず矢倉とそこから分かれる指し方で、先手番の矢倉3七銀、脇システム、森下システム、雀刺し、自分は矢倉に組まずに矢倉を攻めるカニカニ銀と居角左美濃急戦、後手番の米長流・中原流・阿久津流の急戦矢倉と矢倉中飛車。
続いて棒銀、角換わりとその腰掛け銀、そこから生まれた木村定跡、早繰り銀・一手損角換わり、玉を飛車側に置く右玉、相掛かりと中原流早繰り銀・UFO銀・塚田スペシャル・石田流に変わるひねり飛車、そして横歩取りとその変化です。
横歩取りは、後手番の△3三角と中座飛車、それに対する先手の青野流と勇気流、後手番の△3三桂・△4五角・相横歩取り・△2三歩と並べています。多くは相手も同じ形に進めて初めて成立し、早くから激しい将棋になります。
後半は振り飛車への対策で、持久戦の居飛車穴熊、飯島流引き角、地下鉄飛車、囲いの前に位を取る玉頭位取りと5筋位取り、舟囲いからの急戦(4六銀左戦法、山田定跡、鷺宮定跡、4五歩早仕掛け、4六銀右戦法、ポンポン桂、鳥刺し)、同じ攻めを堅い囲いから仕掛ける左美濃急戦、急戦と左美濃の二つの右四間飛車、石田流に対する後手番の袖飛車と棒金、ゴキゲン中飛車に対する超速▲3七銀です。
最後は奇襲で、角道を開けない嬉野流と村田システム、19手定跡と対四間飛車の形のかまいたち戦法、後手番のノーガード戦法、そして一間飛車です。
どれから覚えるか
相手が動くのを待つ将棋が好きなら四間飛車です。形の決まった戦法で、毎局ほぼ同じ手順を指せばよく、美濃囲いもついてきます。攻めるのが好きなら棒銀。将棋でいちばん素朴な攻めで、一点に三枚集めると陣形が崩れる、ということがそのまま身につきます。どちらかを五十局は指してから、次に進んでください。アプリのコンピュータは、探索のレベルが定跡から四間飛車と矢倉を指し、Mino のレベルは人の指す戦法を指すので、その二つは相手側からも見られます。
今夜ひとつ試してみる。
コンピュータは、探索のレベルが四間飛車と矢倉を定跡どおりに、Mino のレベルが人の指すとおりに指します。対局後の検討で、どの手で定跡を外れたかがわかります。