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戦法 · 矢倉3七銀

矢倉3七銀

相矢倉で、二十五手目に右の銀を3七へ上げ、玉を囲ってから4六銀・3七桂型に組み、▲3五歩から仕掛けます。

このページの内容 5狙い組み方駒組みのあとの指し方気をつけることどんな相手に指すか

居飛車(矢倉)・囲いは矢倉囲い・

63手目までの矢倉3七銀987654321abcdefghi 香香 飛飛 金金 王王 桂桂 銀銀 金金 桂桂 歩歩 歩歩 角角 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 香香 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 銀銀 金金 歩歩 玉玉 金金 角角 飛飛 香香 桂桂 銀銀 桂桂 歩歩 2後手の持ち駒 銀銀 香香 歩歩 先手の持ち駒
形。定跡を63手進めた矢倉3七銀。要になるマスに丸をつけてあります。先手が手前で、双方の指し手を並べてあり、持ち駒も盤の上下に書いてあります。

狙い

矢倉3七銀は、相矢倉で先手が組む攻撃態勢です。二十四手組が終わるとすぐ、玉を囲う前に右の銀を3七へ上げます(矢倉のページの手順は、双方が先に玉を囲ってから別の手順で同じ銀に至って終わります)。ja.wikipedia は相矢倉の主流の一つとし、森下卓の説として、灘蓮照が昭和40年代に考えた灘流矢倉が源流だとしています。

3七の銀には三つの行き先があります。3筋の歩を角で交換する、棒銀として2筋を上がる、3七に跳ねた桂と並んで4六に出る、の三つです。後手の代表的な応手は△6四角で、斜めに3七の銀とその奥の飛車をにらみ、▲3五歩をひとまず防ぎます。そこで先手は角を6八に引いて玉を囲い、4六銀・3七桂型に組みます。

この手順では飛車も3筋の歩の後ろの3八に回し、▲3五歩と仕掛け、▲2五桂と跳ね、3三への歩打ちと端攻めで決めます。初手からの手順は2004年の一つの資料によるもので、四十六手目の局面を先手の理想形としています。

ja.wikipedia によると、のちの後手の受けはこの理想形を防ぐためのもので、2015年ごろから先手はこの形を避けるようになりました。

組み方

双方の指し手を並べてあります。この戦法は片方だけで組める形ではなく、相手がそう応じて初めて成立する戦型なので、先手の手だけを並べても手順としては嘘になります。

初形987654321abcdefghi 香香 桂桂 銀銀 金金 王王 金金 銀銀 桂桂 香香 飛飛 角角 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 角角 飛飛 香香 桂桂 銀銀 金金 玉玉 金金 銀銀 桂桂 香香 後手の持ち駒先手の持ち駒
初形

一手ずつ進めるか、再生を押してください。

指し手をタップするとその局面に飛びます。盤を選ぶと矢印キーも使えます。

全手順と、その理由
#先手後手狙い
1▲7六歩 △8四歩 角道を開けます。 後手は飛車先の歩を突きます。居飛車です。
3▲6八銀 △3四歩 左の銀を6八へ。 後手も角道を開けます。
5▲6六歩 △6二銀 ▲6六歩で角道を止めます。矢倉です。
7▲5六歩 △5四歩 5筋の歩を突きます。
9▲4八銀 △4二銀 右の銀を4八へ。
11▲5八金右 △3二金 右の金を5八へ。
13▲7八金 △4一玉 左の金を7八へ。
15▲6九玉 △5二金 玉を6九へ。
17▲6七金右 △3三銀 5八の金を6七へ。 後手は△3三銀で角道を止めます。
19▲7七銀 △7四歩 銀を7七へ。
21▲7九角 △3一角 角を7九に引き、玉のために8八を空けます。 後手も同じく△3一角。
23▲3六歩 △4四歩 ▲3六歩で銀の通り道を作ります。 後手の△4四歩で二十四手組が終わります。
25▲3七銀 △6四角 ▲3七銀。玉を囲う前に右の銀を上げます。飛車先の歩はまだ2七のままです。 後手の代表的な応手、△6四角。斜めに3七の銀をにらみます。ここで▲3五歩と突くと、3五で交換したあと△3六歩と銀に当てられます。
27▲6八角 △4三金右 そこで▲6八角と引き、先に玉を囲います。 後手は金を4三へ。
29▲7九玉 △3一玉 玉を7九へ。 後手の玉は3一へ。
31▲8八玉 △2二玉 ▲8八玉で金矢倉の完成です。 後手の玉が2二に入ります。
33▲4六銀 △8五歩 銀を4六に出ます。 後手は飛車先の歩を8五まで伸ばします。
35▲3七桂 △5三銀 銀の後ろに▲3七桂。4六銀・3七桂型です。 後手の銀は5三へ。
37▲1六歩 △7三角 端歩を1六へ。 後手の角は7三へ。
39▲1五歩 △9四歩 さらに1五まで。 後手は9筋の歩を突きます。
41▲9六歩 △6四歩 先手も9筋の歩を突きます。 後手は6筋の歩を突きます。
43▲2六歩 △8四角 飛車先の歩を2六へ。 後手の角が8四に着きます。これで四手目です。
45▲3八飛 △7三桂 飛車を3筋の歩の後ろの3八へ。 後手は桂を7三へ。資料はこの局面を先手の理想形としています。
47▲3五歩 △同歩 ▲3五歩と仕掛けます。 後手が取ります。
49▲2五桂 △2四銀 ▲2五桂と跳ねます。 後手は銀を2四に上げて桂に当てます。
51▲3五銀 △同銀 銀を3五に出ます。 後手の銀が取ります。
53▲同角 △3四歩 角で取り返します。 後手は3四に歩を打ちます。
55▲6八角 △6五歩 角を6八に戻します。 後手は△6五歩。
57▲3三歩 △同桂 ▲3三歩と打ち、桂を呼び寄せます。 後手は桂で取ります。
59▲1三桂成 △同香 2五の桂を1三に成り捨てます。 後手は香で取ります。
61▲1四歩 △同香 ▲1四歩。 後手はまた香で取ります。
63▲同香 香で取り返します。資料は先手勝勢としています。

駒組みのあとの指し方

  • 飛車先の歩を突かずに二十四手組を進め、▲3六歩から▲3七銀。
  • △6四角には、まだ▲3五歩と突かず、▲6八角と引いて玉を8八に囲います。
  • 銀を4六、桂を3七に。端歩を1五まで伸ばし、飛車を3八へ。
  • ▲3五歩と仕掛け、△同歩には▲2五桂と跳ねて3五で銀を交換します。
  • ▲3三歩で桂を呼び寄せてから、▲1三桂成、▲1四歩と端を攻めます。

気をつけること

  • 早すぎる▲3五歩。後手の角が6四にいると、3五で交換したあと△3六歩と銀に歩を打たれます。その銀はもう角ににらまれていて、奥には飛車もいます。
  • 端。攻める前に端歩を1五まで伸ばしておきます。そうすれば2五の桂を1三に捨てられます。
  • 理想形は後手の研究の的です。ja.wikipedia によると、後手は角を7三に置いたまま銀に△4五歩と当てる受けを編み出し、2015年ごろから先手は別の作戦を選ぶことが多くなりました。

どんな相手に指すか

▲3七銀に対する後手の代表的な応手は△6四角で、そのあと玉を2二に入れた矢倉に組みます。この手順で後手は角を7三、8四と動かし、△7三桂を加えるので、先手は理想形に組めます。

のちの受けには、早めの△2四銀、角を7三に置いて銀に△4五歩と当てる形、△9五歩からの端の反撃があります。

コンピュータ相手に指してみる。

アプリのコンピュータは、レベル9から12が四間飛車と矢倉の二つを定跡どおりに指し、Mino のレベルは人が指す序盤を指します。対局後の検討では、どの手で定跡を外れたかがわかります。まず手順を、次に狙いを試してください。

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