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戦法 · 森下システム

森下システム

二十四手組のあと▲6八角と上がって先に玉を囲い、右の銀を動かさずに、後手の態度を見てから攻め方を決めます。

このページの内容 5狙い組み方駒組みのあとの指し方気をつけることどんな相手に指すか

居飛車(矢倉)・囲いは矢倉囲い・

61手目までの森下システム987654321abcdefghi 香香 桂桂 桂桂 香香 飛飛 銀銀 金金 王王 角角 歩歩 金金 銀銀 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 香香 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 銀銀 金金 銀銀 桂桂 飛飛 玉玉 金金 角角 香香 桂桂 歩歩 2後手の持ち駒 歩歩 先手の持ち駒
形。定跡を61手進めた森下システム。要になるマスに丸をつけてあります。先手が手前で、双方の指し手を並べてあり、持ち駒も盤の上下に書いてあります。

狙い

森下システムは、ふつうの矢倉の順序を逆にします。ふつうは先手が攻め方を決め、後手がそれに応じますが、この戦法では先手が先に玉を囲い、後手の出方を見ます。角は玉の通り道を空けるために6八へ上がり、右の銀は4八に置いたままです。こうしておけば、銀は中央の5七・6六へも、▲4六歩のあとの4七へも、3七銀の3七へも行けます。

ja.wikipedia によると、森下卓が淡路仁茂や青野照市の実戦をもとに作り上げたもので、森下自身は戦法ではなく思想だと言っています。一時は矢倉といえば森下システムというほどでした。この手順では▲3七桂と跳ね、飛車を3筋から端へ回し、しっかり受ける後手に対して端の歩を取り、中央から仕掛けます。

基本形の二十五手目から先の手順は一つの資料によるものです。

組み方

双方の指し手を並べてあります。この戦法は片方だけで組める形ではなく、相手がそう応じて初めて成立する戦型なので、先手の手だけを並べても手順としては嘘になります。

初形987654321abcdefghi 香香 桂桂 銀銀 金金 王王 金金 銀銀 桂桂 香香 飛飛 角角 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 角角 飛飛 香香 桂桂 銀銀 金金 玉玉 金金 銀銀 桂桂 香香 後手の持ち駒先手の持ち駒
初形

一手ずつ進めるか、再生を押してください。

指し手をタップするとその局面に飛びます。盤を選ぶと矢印キーも使えます。

全手順と、その理由
#先手後手狙い
1▲7六歩 △8四歩 角道を開けます。 後手は飛車先の歩を突きます。
3▲6八銀 △3四歩 左の銀を6八へ。
5▲6六歩 △6二銀 ▲6六歩で角道を止めます。矢倉です。
7▲5六歩 △5四歩
9▲4八銀 △4二銀 右の銀を4八へ。
11▲5八金右 △3二金 右の金を5八へ。
13▲7八金 △4一玉
15▲6七金右 △7四歩 その金を6七へ。
17▲6九玉 △5二金 玉を6九へ。
19▲7七銀 △4四歩 銀を7七へ。
21▲3六歩 △3三銀 3筋の歩を突きます。
23▲7九角 △3一角 角を7九に引きます。 後手も同じく。二十四手組です。
25▲6八角 △6四角 森下システムの▲6八角。玉の通り道を空け、右の銀は4八に残します。 後手の角は6四に出ます。
27▲3七桂 △4三金右 銀ではなく▲3七桂。銀の行き先を残しておきます。 後手は金を4三へ。
29▲7九玉 △8五歩 玉を7九へ。 後手は△8五歩。
31▲1六歩 △1四歩 端歩を突きます。 後手も端歩で応じます。
33▲3八飛 △3一玉 飛車を3筋の3八へ。 後手の玉は3一へ。
35▲8八玉 △2二玉 攻め方を決める前に、玉が8八に入ります。 後手の玉は2二へ。
37▲2六歩 △9四歩 飛車先の歩を2六へ。 後手は△9四歩。
39▲1七香 △5三銀 香を1七に上げます。 後手は△5三銀と守りに回ります。
41▲9六歩 △7三角 9筋の歩を突きます。 後手の角は7三へ。
43▲4六歩 △4二銀右 ▲4六歩と突いて、 後手の銀は金の横の4二に戻ります。
45▲4七銀 △2四銀 その後ろに右の銀を4七へ。資料はこれを雀刺しの一種としています。 後手の銀が3三から2四に出ます。
47▲2五歩 △3三銀引 ▲2五歩と銀に当てます。 銀は3三に引きます。
49▲1八飛 △6二飛 飛車を香の後ろの1八へ。 後手は飛車を6二へ。
51▲1五歩 △同歩 ▲1五歩と端を突きます。 後手が取ります。
53▲同香 △1三歩 香で取り返し、端の歩を得しました。 後手は1三に歩を打ちます。
55▲1七飛 △8二飛 ▲1七飛と上がり、3七の桂にひもをつけます。 後手の飛車は8二に戻ります。
57▲5五歩 △同歩 ▲5五歩と中央を突きます。 後手が取ります。
59▲4五歩 △同歩 ▲4五歩。 後手がまた取ります。
61▲3五歩 そして▲3五歩。資料はまだ難しいとしつつも、先手よしとしています。

駒組みのあとの指し方

  • 二十四手組から▲6八角。
  • △6四角には、銀を上げずに▲3七桂と跳ねます。
  • 玉を8八に囲い、端歩を1六に突いて、飛車を3八へ。
  • 後手が△5三銀と受けに回ったら、▲1七香、▲4六歩、▲4七銀と組みます。
  • 端の歩を取り、▲5五歩、▲4五歩、▲3五歩と突いていきます。

気をつけること

  • 後手の端攻め。玉を早く囲うため、後手から9筋の雀刺しで攻められるのが弱点になり、一時は指されなくなった、と ja.wikipedia は書いています。深浦康市の対策は、玉を7九に置いたまま、4六の銀と▲5五歩で中央から攻める形です。
  • 後手の早い棒銀や7筋の歩の交換。これには▲5七銀、▲6五歩、▲6六銀と組んで対抗します。
  • 後手の端歩。▲1六歩に後手が端歩を突き返さなければ、1五まで伸ばし、代わりに4六の銀で攻めます。
  • 3七の桂。飛車が1七にいれば、後手の角に対してひもがついています。

どんな相手に指すか

後手の代表的な応手は△6四角で、そのあと玉を2二に入れた矢倉に組みます。

後手はこの手順のように△5三銀、△4二銀右と受けることも、早い棒銀や7筋の歩の交換で先攻することも、のちの実戦のように玉を4一に置いたまま、先に囲った先手玉を9筋から攻めることもできます。

コンピュータ相手に指してみる。

アプリのコンピュータは、レベル9から12が四間飛車と矢倉の二つを定跡どおりに指し、Mino のレベルは人が指す序盤を指します。対局後の検討では、どの手で定跡を外れたかがわかります。まず手順を、次に狙いを試してください。

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