学ぶ · 千日手と持将棋
千日手と持将棋
将棋は投了や詰み、時間切れなどで終わります。千日手や入玉では、通常とは異なる規定で決着をつけます。指し直しになるか、勝敗がつくかは、棋戦や対局サービスの規定を確認しましょう。
千日手:同じ局面が四回
千日手は、盤上の配置・双方の持ち駒・手番がすべて同じ局面が四回現れることです。日本将棋連盟の規定では先後を入れ替えて指し直します。ネット対局では引き分けとして扱うサービスもあります。持ち駒の歩が一枚増えていれば、同一局面ではありません。
連続王手の千日手は反則です。 繰り返しの手順で、自分の手番のたびに王手をかけ続けた側が負けになります。王手を何手か続けること自体は反則ではありません。連続王手で同一局面を四回生じさせることが問題です。
入玉と持将棋
自分の玉が敵陣に入ることを入玉といいます。玉が詰みにくくなる場合がありますが、入玉しただけで終局するわけではありません。互いに相手玉を詰ます見込みがなくなった場合、合意や宣言によって決着をつけます。双方が入玉しても、自動的に引き分けになるとは限りません。
どの駒を数えるか
| 駒 | 点数 |
|---|---|
| 飛車・角(竜・馬も同じ) | 5 |
| 金・銀・桂・香・歩(成駒も同じ) | 1 |
| 玉 | 0 |
玉を除く38枚の合計は54点です。これは持将棋の点数で、通常の局面での駒の価値とは別です。盤上のどの駒を数えるかも、適用する規定によって変わります。
- 合意による持将棋(24点法): 盤上全体の自分の駒と持ち駒を数えます。双方24点以上なら指し直し、24点未満の側は負けです。大会によっては27点制を採用し、27対27の扱いは主催者が定めます。
- 日本将棋連盟の入玉宣言法: 自分の持ち駒と敵陣三段以内にある自分の駒だけを数えます。他の条件も満たしていれば、31点以上で勝ち、24〜30点で指し直しです。条件を満たさない宣言は負けになります。
- ネット対局の27点法: 例えば将棋ウォーズでは、敵陣の駒と持ち駒を数え、先手28点・後手27点が必要です。「27点法」でも双方27点で勝ちになるわけではありません。連盟の31点という基準を、そのままネット対局に当てはめないようにしましょう。
点数以外にも、玉が敵陣三段以内にいること、そこに玉以外の自分の駒が十枚以上あること、王手がかかっていないこと、自分の手番で時間が残っていることが必要です。自動判定か、自分で宣言するかはサービスによって異なります。
連盟の規定には500手での持将棋指し直しもあります。ただし500手目が王手の場合は、連続王手が途切れた時点で適用します。すべてのアプリに共通する手数制限ではありません。
対局中に気をつけること
- 負け将棋を王手で追いかけない。チェスなら助かる手が、ここでは負けになります。連続王手しか続かないなら、その時点ですでに負けていて、続ければ負けを自分で確定させるだけです。
- 千日手は立派な結果です。苦しいときに同一局面四回へ持ち込むのは正当な指し方です。ただし、王手をかけているのが自分でないこと、そして指し直しになるのか引き分けになるのかを確かめておくこと。
- 入玉は事故ではなく作戦です。相手の駒が自陣に向いていないなら、玉を前に進めるのは知られた勝ち方で、動き出したあとに争うのは点数です。点数を頼りにする前に、その棋戦やサービスの規定を見ておきましょう。
- どちらもめったに起きません。プロの対局で百局に一局か二局です。持ち駒があるぶん盤上の駒は減らず、駒が残っている将棋はたいてい詰みにたどり着きます。
アプリでは
どちらの規則も、一手ごとの合法手を判定しているのと同じエンジンが扱います。同一局面が四回になった瞬間に判定し、指し直しではなく引き分けとして扱います。その四回が片方の王手によるものならその側の負けです。エンジンには入玉宣言を対局の点数法で判定し、条件を満たさない宣言を拒否する仕組みがありますが、アプリにはまだ宣言する操作がありません。入玉した将棋も、アプリでは盤上で決着をつけることになります。
規定とサービスの例
対局後に、局面を振り返る。
将棋城で棋譜を戻し、どの一手で局面が変わったかを確かめましょう。