終盤
将棋はどう終わるか。
駒を削り合って裸玉にする終わり方はありません。取った駒は打てるので駒は減らず、駒得だけで勝ちにはなりません。将棋は玉への競走で終わり、その競走を正しく数えた側が勝ちます。このページでは、詰みへ向かう途中で玉が通る状態に、出てくる順番で名前をつけ、それぞれを教えるページへつなぎます。
このページと、ここからつながるページでは、攻方が先手、玉方が後手で、攻方の玉は盤上にありません。必至問題集と同じ約束です。以下の局面はすべて、サイトを組み立てる時点でエンジンが確かめています。脅しは本物の脅し、受けはそれしかない受けで、嘘の文が一つあればサイトは組み上がりません。
階段
王手
玉への攻撃です。受ける側はすぐに応じなければなりません。玉を動かす、王手した駒を取る、合駒をする。王手そのものは前進ではなく、続かない王手は手番を相手に返すだけです。「王手は追う手」という格言は、ほめ言葉ではありません。
詰み
応手のない王手です。詰みはどれも、名前のついた数種類の形のどれかで、詰みの形のページにアプリの問題が土台にしている七つを並べました。形を覚えると、詰みが三手前から見えるようになります。次の二段はそのためのものです。
詰めろ
受ける側が何もしなければ、次の一手で詰まされる局面です。王手ではないので放っておくこともできますが、放っておいて指す手は自分の詰みでなければなりません。詰めろは終盤全体を数える単位です。「その手は詰めろ」とは「あと一手の余裕がある」という意味です。
大事な違いはここです。詰めろは受かります。上の三つの合駒は受かっていて、ほかに受けがないこともエンジンが確かめています。受けが一つもなくなったとき、局面は一段上がります。
必至
受けのない詰めろです。玉方が何を指しても次に詰むので、王手を一つもかけていないのに勝負はついています。必至をかけることが攻めの実際の目標です。詰みまで読む必要はなく、どの応手にも詰みがあると読めればよいのです。
必至から逃れる道は、先に詰ますことだけです。だから攻方の玉がこれほど大事で、必至のページは、形と同じだけの分量を玉方の王手に割いています。
一手すき・N手すき
詰めろは、詰みまであと一手の局面、つまり一手すきです。あと二手なら二手すき、と数えます。数は双方にあって、手番が自分で、自玉が相手の数に入っていなければ、数の少ない側が勝ちます。数えるのは才能ではなく手順で、そのための一ページがあります。速度計算。
Z(ゼット)
攻める側の持ち駒では、どれだけ王手をかけても詰まない玉です。「絶対に詰まない」の頭文字でZと呼びます。自玉がZなら、どんな脅しも無視して攻められます。相手玉がZなら、王手が効く形になるまで、王手でない手で囲いを崩さなければなりません。囲い崩しの大半は、Zの玉をZでなくする技術です。
頓死
安全だと思っていた局面で詰まされることです。頓死の原因はほとんど一つで、相手の攻めを二手すきと数えたのに一手すきだった、自玉をZと思ったのにZでなかった、のどちらかです。薬は速度計算のページと、毎日の詰将棋です。詰みが来るのを見る目は、詰将棋で鍛えます。
毎手、三つの問い
- 自玉に詰めろがかかっているか。次に詰まされるなら受けなければならない。ただし、先に詰ませるなら別。
- 相手玉を詰ませるか、必至をかけられるか。できるなら勝負は終わり。指す。
- どちらでもなければ、どちらが速いか。双方を数える。自分が速く自玉が安全なら攻め、そうでなければ受ける。
強い人は終盤の毎手、この順に自問しています。一つ目の答えが「いいえ」でなくなった瞬間が、中盤の終わりです。
五手で見る階段
上の必至を、いちばん粘る受けに対して最後まで指します。一手ずつ進めながら、通り過ぎる段の名前を言ってみてください。
一手ずつ進めるか、再生を押してください。
指し手をタップするとその局面に飛びます。盤を選ぶと矢印キーも使えます。
五手のうち王手は一手です。この割合が普通で、終盤の大半は逃げ場を消す王手でない手で、王手は最後に来ます。
終わらせ方を練習する。
アプリは一手ごとに局面の状態を名前で示し、問題はこの階段の詰みと必至から、棋力に合わせて出ます。