組み方
飛車は右に居座ったままなので、玉は左へ行きます。7七の銀と6七の金が前の壁になり、もう一枚の金が7八で8八の玉の隣に付きます。もともと8八にいた角は、あらかじめどいてあります。組むのに十二手かかり、相居飛車の将棋では最もよく指される囲いです。
一手ずつ
先手の手だけを、初形から並べます。マスよりも手順を見てください。金銀が先に全部上がり、玉は最後に最下段を歩いて入ります。
一手ずつ進めるか、再生を押してください。
指し手をタップするとその局面に飛びます。盤を選ぶと矢印キーも使えます。
その順番の理由は角です。角は玉の向かう8八から始まり、自分の銀が7七にいるので、出口は玉が通る7九しかありません。十二手、都合で入れ替えられる手は一つもありません。
何に強いか
正面からの攻めにも斜めからの攻めにも堅く、居飛車の相手が攻めてくるのはまさにそこです。6七の金が7七の銀を、7八の金がその両方を支え、いざとなれば玉の後ろに9九の隅が残っています。
どこから崩れるか
手数です。十二手は長く、組みかけの矢倉は脆いもので、遅れずに組み上げることが矢倉戦の腕の見せどころです。組み上がった後は、7七の銀の頭と端筋が攻めどころになります。
いつ組むか
お互いが飛車を右に置いたまま戦うときです。相手が振り飛車なら形が合いません。左に美濃囲いか、隅の穴熊を選びます。
そのほかの矢倉
このサイトで組み方を示している矢倉のほかにも、名前のついた形があります。そのうち複数の資料の図が一致する二つを、局面で示します。どちらにも手順を示した資料がないので、組み方は並べていません。
へこみ矢倉
玉、左の金、銀は金矢倉と同じ8八、7八、7七ですが、右の金は二段目の6八、7八の金の隣にとどまり、6七の歩も元の位置のままです。二枚の金が互いに支え合うので、7八の金には玉のほかにも利きがあり、どちらの金も7七の銀を支えます。6八の金は6九にも利いています。四つの図が一マスずつ一致しています。
金矢倉より低く、横からの攻めにはずっと強く、斜めには薄い、と解説サイトは書いていて、角交換のあとは角を打ち込まれる隙が少なくなる、と shougi.jp は付け加えています。角換わりで兜矢倉から発展することが多く、後手の囲いとしてよく現れます。玉が8八まで進み、右の金が6八へ寄った形です。
6六歩と突いてこの金を6七へ上げれば金矢倉になります。
四角矢倉
金銀四枚が玉の隣に二枚ずつ四角く並んだ形です。金の形は総矢倉の右の銀を6七の金の下の6八へ引いたもの、銀の形は銀矢倉の6八に右の金を加えたものです。銀の形は金銀四枚の矢倉の中でも最も堅いものの一つで、横からの攻めには鉄壁、弱点は端だ、と shogijugem は書いています。
この形では6八の金が、角を打ち込まれやすい5七、5八、6九に利いています。金の形では、7八の金に利いているのは玉だけです。どちらの形にも手順を示した資料はありません。
同じ一覧には、ほかに三つの名前があります。ここで図を示すには裏付けが足りないものです。豆腐矢倉は組む囲いではなく、桂の攻めで7七の銀を追われ、豆腐のように崩れた金矢倉を指す名前です。流れ矢倉は左の銀を7七ではなく中央へ回す形ですが、二つの資料で7七に何がいるかが食い違っています。一文字矢倉は、金銀四枚を7七から4七まで一列に並べ、その後ろの7八に玉を置いた形の通称です。
盤の上で組んでみる。
アプリのレッスンでは玉を一手ずつ美濃囲いへ歩かせ、検討では、流れが変わったときに組んでいた囲いの名前を示します。