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戦法 · 脇システム

脇システム

相矢倉で、後手の△6四角に▲4六角と角をぶつけ、角が向かい合ったまま囲ってから、角を交換して銀で端を攻めます。

このページの内容 5狙い組み方駒組みのあとの指し方気をつけることどんな相手に指すか

居飛車(矢倉)・囲いは矢倉囲い・

64手目までの脇システム987654321abcdefghi 香香 桂桂 飛飛 王王 歩歩 歩歩 銀銀 金金 銀銀 歩歩 角角 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 銀銀 金金 馬馬 玉玉 金金 飛飛 香香 桂桂 桂桂 香香 銀銀 香香 歩歩 2後手の持ち駒 金金 桂桂 先手の持ち駒
形。定跡を64手進めた脇システム。要になるマスに丸をつけてあります。先手が手前で、双方の指し手を並べてあり、持ち駒も盤の上下に書いてあります。

狙い

脇システムは、矢倉3七銀に対する後手の代表的な応手△6四角への先手の対策です。先手は角を7九から4六に出してぶつけ、双方とも角が向かい合ったまま、ほぼ同じ形の矢倉に組みます。角を交換したほうが一手損になるので、どちらも急ぎません。

ja.wikipedia によると、形そのものは古くからありましたが、脇謙二が深く研究して多用したことからこの名がつき、詰みまで研究されている変化もあります。先手の主な方針は、角を交換して手を渡す、端歩と3筋の歩を突く、そしてこの手順のように角を交換して右の銀を2六に出し、棒銀にする、の三つです。

後手は△6九角と打ち返し、資料はこれを有力な応手としています。それでも先手は端から攻めます。初手からの手順は一つの資料によるもので、資料は角打ちのあとの手順をプロの実戦に沿ったものとしています。ja.wikipedia の脇システムの基本形は四十手目の局面です。

組み方

双方の指し手を並べてあります。この戦法は片方だけで組める形ではなく、相手がそう応じて初めて成立する戦型なので、先手の手だけを並べても手順としては嘘になります。

初形987654321abcdefghi 香香 桂桂 銀銀 金金 王王 金金 銀銀 桂桂 香香 飛飛 角角 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 角角 飛飛 香香 桂桂 銀銀 金金 玉玉 金金 銀銀 桂桂 香香 後手の持ち駒先手の持ち駒
初形

一手ずつ進めるか、再生を押してください。

指し手をタップするとその局面に飛びます。盤を選ぶと矢印キーも使えます。

全手順と、その理由
#先手後手狙い
1▲7六歩 △8四歩 角道を開けます。 後手は飛車先の歩を突きます。
3▲6八銀 △3四歩 左の銀を6八へ。
5▲6六歩 △6二銀 ▲6六歩で角道を止めます。矢倉です。
7▲5六歩 △5四歩
9▲4八銀 △4二銀 右の銀を4八へ。
11▲5八金右 △3二金 右の金を5八へ。
13▲7八金 △4一玉
15▲6七金右 △7四歩 その金を6七へ。
17▲6九玉 △5二金 玉を6九へ。
19▲7七銀 △4四歩 銀を7七へ。
21▲3六歩 △3三銀 銀の通り道を作る▲3六歩。
23▲7九角 △3一角 角を7九に引きます。 後手も△3一角。別の手順での二十四手組です。
25▲3七銀 △6四角 ▲3七銀。右の銀を上げます。 後手の代表的な応手、△6四角。
27▲4六角 △7三銀 脇システムの▲4六角。後手の角にぶつけます。 後手の銀は7三へ。
29▲7九玉 △4三金右 玉を7九へ。 後手は金を4三へ。
31▲8八玉 △3一玉 そして8八へ。 後手の玉は3一へ。
33▲2六歩 △2二玉 飛車先の歩を突きます。 後手の玉が2二に入ります。
35▲2五歩 △8五歩 飛車先の歩を2五まで。 後手は△8五歩。
37▲1六歩 △9四歩 端歩を1六へ。 後手は△9四歩。
39▲9六歩 △1四歩 反対の端歩も突きます。 後手は端歩を1四へ。双方とも角が向かい合ったまま囲いました。ja.wikipedia の基本形です。
41▲6四角 △同銀 ここで先手が角を交換します。 後手は銀で取り返します。
43▲2六銀 △6九角 ▲2六銀。棒銀です。 後手は△6九角と打ち、7八の金と4七の歩に当てます。
45▲1五歩 △同歩 かまわず▲1五歩と端を攻めます。 後手が取ります。
47▲同銀 △同香 香ではなく銀で取ります。 後手は香で取ります。
49▲同香 △4七角成 香で取り返します。 後手の角が4七の歩を取って成ります。
51▲1三歩 △同桂 ▲1三歩と打ちます。 後手は桂で取ります。
53▲4一角 △6二飛 ▲4一角と打ち、3二の金に当てます。 後手は飛車を6二へ。
55▲6五歩 △5三銀 ▲6五歩で6四の銀に当てます。 銀は5三に引きます。
57▲3二角成 △同飛 角が3二の金を取って成ります。 後手は飛車で取ります。
59▲1九香 △1二歩 ▲1九香と打ち、1五の香の後ろに重ねます。 後手は△1二歩と打ちます。
61▲1八飛 △4六角 ▲1八飛。端に三枚の駒が並びます。 後手は△4六角と打ちます。
63▲1三香成 △同角 香が1三の桂を取って成ります。 後手の角が取ります。資料は、ここから先手が後手玉を寄せるとしています。

駒組みのあとの指し方

  • 二十四手組から▲3七銀。
  • 後手が△6四角と出たら▲4六角とぶつけます。
  • 玉を8八に囲い、飛車先の歩を2五、端歩を1六と9六に突きます。
  • 6四で角を交換し、銀を2六に出ます。
  • △6九角と打たれたら▲1五歩と突き、銀で取り返してから、歩と角を打って端を攻めます。

気をつけること

  • 後手から先に角を交換される形。すぐに後手から角を換えると先手の銀が前に出やすくなり、先手がよくなる、とゼロから始める将棋研究所は書いています。
  • △6九角。角交換のあと、7八の金と4七の歩に当たる角打ちです。この手順では4七で成らせて、先手はそのまま攻め続けます。
  • 端は銀で取ります。▲1五歩△同歩のあと、香ではなく銀で取るのが大事だとゼロから始める将棋研究所は強調しています。
  • 深い定跡。長く研究された変化で知られる戦法で、一手の誤りがすぐに負けにつながることもある、と将棋ウォーズは注意しています。

どんな相手に指すか

後手も角を6四、銀を7三に置いて同じ矢倉に組みます。後手は早めに角を交換することも、待ち続けることもでき、先手が角を交換したあとは△6九角と打って、先手が端を攻める間に4筋で戦います。

コンピュータ相手に指してみる。

アプリのコンピュータは、レベル9から12が四間飛車と矢倉の二つを定跡どおりに指し、Mino のレベルは人が指す序盤を指します。対局後の検討では、どの手で定跡を外れたかがわかります。まず手順を、次に狙いを試してください。

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