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戦法 · 升田式石田流

升田式石田流

早石田と同じように始め、何より先に玉を動かし、飛車を7六に上げて囲いながら、後手に角を交換させます。

このページの内容 5狙い組み方駒組みのあとの指し方気をつけることどんな相手に指すか

振り飛車(三間飛車)・囲いは片美濃囲い・

19手目までの升田式石田流987654321abcdefghi 香香 桂桂 金金 金金 銀銀 桂桂 香香 飛飛 王王 歩歩 歩歩 銀銀 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 飛飛 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 銀銀 金金 銀銀 玉玉 香香 桂桂 金金 桂桂 香香 角角 後手の持ち駒 角角 先手の持ち駒
形。定跡を19手進めた升田式石田流。要になるマスに丸をつけてあります。先手が手前で、双方の指し手を並べてあり、持ち駒も盤の上下に書いてあります。

狙い

升田式石田流は、石田流を角道を止めずに指す形です。先手は7筋の歩を二度突き(▲7六歩、▲7五歩)、飛車を7八へ振り、玉を4八へ上げて、飛車先は放っておきます。ここまでの七手は早石田と同じです。後手がすぐ飛車先の歩を交換してくれば、先手は角を交換して▲7七角と打ち、飛車と銀の両取りにできます。

後手が代わりに△6二銀と上がれば、△7二金で受けられるので▲7四歩とは突きません。玉は美濃囲いへ進み、飛車は7六に上がって、3六へ回って3四の歩を取る狙いを見せます。後手はふつう角を交換して応じます。先手は銀で取り返し、左の金を7八へ上げます。角交換のあとは先手陣の左下が薄く、そこへの角打ちを金が受けます。

升田幸三が、当時ははめ手と見られていた形からこれを作り上げ、1971年の名人戦第2局で大山康晴を相手に先手で指して勝ちました。この七番勝負のうち五局がこの戦法でした。アマチュアに広く普及しましたが、大山がその番勝負で堅い受けを見つけたあとプロではあまり指されなくなり、2000年代に復活しました。

どこまでを升田式と呼ぶかは出典によって違い、▲7四歩とすぐ仕掛ける指し方も升田式と呼ぶ解説があります。

組み方

双方の指し手を並べてあります。この戦法は片方だけで組める形ではなく、相手がそう応じて初めて成立する戦型なので、先手の手だけを並べても手順としては嘘になります。

初形987654321abcdefghi 香香 桂桂 銀銀 金金 王王 金金 銀銀 桂桂 香香 飛飛 角角 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 角角 飛飛 香香 桂桂 銀銀 金金 玉玉 金金 銀銀 桂桂 香香 後手の持ち駒先手の持ち駒
初形

一手ずつ進めるか、再生を押してください。

指し手をタップするとその局面に飛びます。盤を選ぶと矢印キーも使えます。

全手順と、その理由
#先手後手狙い
1▲7六歩 △3四歩 角道を開けます。 後手も角道を開けます。
3▲7五歩 △8四歩 同じ歩をもう一度、7五へ。角道を止めない石田流の出発点です。 後手は飛車先の歩を突きます。
5▲7八飛 △8五歩 歩の後ろへ飛車を振ります。 後手は8五へ伸ばします。
7▲4八玉 △6二銀 先に玉を動かし、飛車先は放っておきます。ここまでが早石田と同じです。 後手の銀が6二へ。ここで▲7四歩なら早石田の攻めで、△7二金で受けられます。
9▲3八玉 △4二玉 升田式の一手。代わりに玉をさらに進めます。 後手玉が4二へ。
11▲7六飛 △8八角成 飛車が7六に上がります。3六へ回って3四の歩を取る狙いです。 後手が角を交換します。
13▲同銀 △6四歩 銀で取り返します。
15▲2八玉 △6三銀 玉が2八に着きます。
17▲3八銀 △3二玉 銀を3八へ。玉2八、銀3八、金4九の片美濃囲いの形です。
19▲7八金 左の金を7八へ。左下への角打ちに備えます。

駒組みのあとの指し方

  • ▲7五歩は、後手が△3四歩で角道を開けてから。飛車を7八へ振り、何より先に玉を4八へ上げます。
  • △6二銀には囲いを続けます。玉を3八へ、それから飛車を7六へ。
  • 6七の歩はそのままにして、角交換するかどうかは後手に任せます。自分から交換すると一手損です。後手がいつまでも交換しなければ、▲6六歩で角道を止めて石田流本組みにします。
  • 交換になったら銀で取り返し、囲いを仕上げ(玉2八、銀3八)、左の金を7八へ上げます。
  • そのあとは選びます。8筋での反撃や6六・5五からの中央を狙う▲7七銀か、9六への角打ちと組んで▲8五桂を狙う▲7七桂です。

気をつけること

  • 早い▲7四歩。▲4八玉△6二銀のあとなら早石田の攻めで、△7二金と金銀二枚で7三を受けられると止まります。
  • 3三を目指す後手の銀。▲3六飛への答えなので、来たら別の手を考えます。
  • 角交換のあとの左辺への角打ち。7八の金はそのためにいるので、軽々しく動かさないことです。
  • 辛抱強い受け手。1971年の番勝負の第6局と第7局で大山が見せた受けは、堅く受けられると崩しにくいことを示しました。

どんな相手に指すか

△3四歩で角道を開け、飛車先の歩を8五まで伸ばしてくる居飛車です。出典の示す普通の応じ方は、8八で角を交換し、▲3六飛に備えて3三に銀を用意することです。後手が交換しなければ、先手は石田流本組みに切り替えられます。

後手番では難しくなります。一手の違いで直接目指すのは危ないと出典は書き、まず四間飛車に振るといった回り道で目指す指し方があります。

コンピュータ相手に指してみる。

アプリのコンピュータは、レベル9から12が四間飛車と矢倉の二つを定跡どおりに指し、Mino のレベルは人が指す序盤を指します。対局後の検討では、どの手で定跡を外れたかがわかります。まず手順を、次に狙いを試してください。

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