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戦法 · 左美濃急戦

左美濃急戦

角道を開けたまま天守閣美濃に組み、右の銀を4六に出して四間飛車を攻めます。

このページの内容 5狙い組み方駒組みのあとの指し方気をつけることどんな相手に指すか

居飛車(対振り飛車急戦)・囲いは天守閣美濃・

48手目までの左美濃急戦987654321abcdefghi 香香 桂桂 金金 龍龍 王王 銀銀 金金 歩歩 銀銀 桂桂 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 玉玉 歩歩 銀銀 歩歩 飛飛 歩歩 銀銀 金金 香香 桂桂 金金 桂桂 香香 角角 歩歩 2後手の持ち駒 角角 香香 先手の持ち駒
形。定跡を48手進めた左美濃急戦。要になるマスに丸をつけてあります。先手が手前で、双方の指し手を並べてあり、持ち駒も盤の上下に書いてあります。

狙い

振り飛車に対するふつうの急戦は、後手の美濃囲いよりずっと薄い舟囲いから仕掛けます。左美濃急戦では、先手がまず左側に自分の美濃を作ります。天守閣美濃です。玉は角の上の8七、銀は7八、金は6九と5八。そのうえで舟囲いのときと同じ攻めを仕掛けます。

後手と同じくらい堅い囲いなら、同じ手順でも先手がよくなる、と ja.wikipedia は書いています。ここでは右の銀が4六に上がり、3筋の歩で仕掛け、飛車を3八に回し、角を交換します。資料は最後の局面を形勢不明としています。舟囲いなら後手よしになるところで、横からの攻め合いになれば8七の玉が勝つことが多い、とも書いています。

名前は将棋ウォーズのもので、矢倉を攻める居角左美濃急戦とは別の戦法です。両者の指し手を示す資料は一つで、ja.wikipedia の図の先手の駒は二十九手目の配置と同じです。

組み方

双方の指し手を並べてあります。この戦法は片方だけで組める形ではなく、相手がそう応じて初めて成立する戦型なので、先手の手だけを並べても手順としては嘘になります。

初形987654321abcdefghi 香香 桂桂 銀銀 金金 王王 金金 銀銀 桂桂 香香 飛飛 角角 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 角角 飛飛 香香 桂桂 銀銀 金金 玉玉 金金 銀銀 桂桂 香香 後手の持ち駒先手の持ち駒
初形

一手ずつ進めるか、再生を押してください。

指し手をタップするとその局面に飛びます。盤を選ぶと矢印キーも使えます。

全手順と、その理由
#先手後手狙い
1▲7六歩 △3四歩 角道を開けます。 後手も角道を開けます。
3▲2六歩 △4四歩 飛車先の歩を突きます。 後手は△4四歩で角道を止めます。
5▲4八銀 △4二飛 右の銀を4八へ。 後手は4二へ振ります。四間飛車です。
7▲6八玉 △9四歩 玉を6八へ。 後手は端歩を突きます。
9▲9六歩 △7二銀 先手も応じます。 後手の銀は7二へ。
11▲7八玉 △6二玉 玉を7八へ。 後手の玉は6二へ。
13▲5六歩 △3二銀 5筋の歩を突きます。 後手は左の銀を3二へ。
15▲5八金右 △7一玉 右の金を5八へ。 後手の玉は7一へ。
17▲5七銀 △4三銀 右の銀を5七へ。この手だけなら、ふつうは持久戦の構えです。 後手の銀は4三へ。角頭を守る定番の形です。
19▲3六歩 △8二玉 3筋の歩を突きます。 後手の玉は8二へ。
21▲2五歩 △3三角 飛車先の歩を2五へ。 後手の角は3三へ。
23▲8六歩 △5二金左 ▲8六歩。天守閣の土台です。 後手は金を5二へ。
25▲8七玉 △6四歩 玉が角の上の8七に上がります。 後手は△6四歩。
27▲7八銀 △7四歩 左の銀を7八へ。天守閣美濃の完成です。 後手は△7四歩。
29▲4六銀 △5四歩 右の銀が4六に出ます。 後手は5筋の歩を突きます。
31▲3五歩 △3二飛 ▲3五歩と仕掛けます。 後手は定番の△3二飛。
33▲3四歩 △同銀 さらに▲3四歩。 後手の銀が取ります。
35▲3八飛 △4五歩 飛車を3八へ。 後手の△4五歩が4六の銀に当たり、後手の角道も開きます。
37▲3三角成 △同飛 すぐに角を交換します。 後手の飛車が取り返します。
39▲5七銀 △4三銀 銀は5七に引きます。 後手の銀は4三に戻ります。
41▲3三飛成 △同桂 飛車を交換します。先手が3三で取って成ります。 後手の桂が龍を取ります。
43▲3四歩 △同銀 3四に歩を打ち、桂に当てます。 後手の銀が取ります。
45▲3一飛 △4三銀 ▲3一飛と打ちます。 後手の銀は4三に戻ります。
47▲1一飛成 △2七飛 飛車が1一の香を取って成ります。 後手は2七に飛車を打ちます。資料は形勢不明としています。舟囲いなら後手よしですが、8七の玉は攻め合いに勝つことが多い、と書いています。

駒組みのあとの指し方

  • 四間飛車に対するふつうの居飛車と同じように始めます。玉を7八、右の金を5八、右の銀を5七へ。後手の端歩には端歩で応じます。
  • 後手の銀が4三に来るのを待ってから、▲3六歩と▲2五歩を突きます。
  • 囲いを作ります。▲8六歩、▲8七玉、▲7八銀。
  • ▲4六銀から▲3五歩。△3二飛、▲3四歩、△同銀、▲3八飛、△4五歩のあと、3三で角を交換します。
  • 銀を5七に戻し、飛車で3筋を突破します。

気をつけること

  • 後手の銀が3二のままの形。▲4六銀には△4五歩があるので、代わりに▲5五銀と出て四枚美濃に組み替えます。
  • ▲3八飛のあとの後手の△4五歩。銀に当たり、後手の角道も開きます。すぐに角を交換します。
  • 玉頭への反撃。8七の玉の頭に8六の歩があり、後手はすでに7筋と6筋の歩を突いています。

どんな相手に指すか

美濃囲いで銀を4三に置いた四間飛車です。後手は仕掛けに△3二飛と△4五歩で応じるか、銀を3二に置いたままにして▲4六銀を防ぎます。のちに藤井システムが、この種の左美濃を組み上がる前に攻めて大打撃を与えた、と資料は書いています。

コンピュータ相手に指してみる。

アプリのコンピュータは、レベル9から12が四間飛車と矢倉の二つを定跡どおりに指し、Mino のレベルは人が指す序盤を指します。対局後の検討では、どの手で定跡を外れたかがわかります。まず手順を、次に狙いを試してください。

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