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戦法 · 居角左美濃急戦

居角左美濃急戦

矢倉に対し、角を8八に置いたまま玉を7九の左美濃に囲い、桂と飛車で4筋と3筋から仕掛けます。

このページの内容 5狙い組み方駒組みのあとの指し方気をつけることどんな相手に指すか

居飛車(対矢倉急戦)・囲いは左美濃(玉は7九)・

41手目までの居角左美濃急戦987654321abcdefghi 香香 桂桂 王王 桂桂 香香 飛飛 銀銀 金金 角角 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 金金 桂桂 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 銀銀 歩歩 角角 銀銀 金金 香香 桂桂 玉玉 金金 香香 飛飛 歩歩 3後手の持ち駒 銀銀 歩歩 先手の持ち駒
形。定跡を41手進めた居角左美濃急戦。要になるマスに丸をつけてあります。先手が手前で、双方の指し手を並べてあり、持ち駒も盤の上下に書いてあります。

狙い

居角左美濃急戦は、自分は矢倉に組まずに矢倉に対抗する指し方です。角は初形の位置から動かさず、玉は7九までしか行きません。7八の銀、6九と5八の金の後ろで、角が動いていないぶん一路手前で止まった左美濃です。

ja.wikipedia によると、2015年ごろからコンピュータソフトを使った研究で先手の矢倉に対する速い攻めが見つかり、これもその一つで、アマチュアの間でも人気の急戦になりました。この戦法は、先手の矢倉に対して後手が指す形のほうがよく知られています。このページでは先手番の形を示します。

資料が完全にそろっていて確認できたのがこちらで、見つかった後手番の手順どうしは食い違っているからです。先手は早めに右の銀を4七に上げ、桂を3七に跳ね、4筋と3筋の歩を捨てて桂を4五に跳ねます。2筋の歩を交換したあと、飛車で4四の銀を取ります。左美濃は横からの飛車打ちに強いので、この交換ができるのです。

最後に3三に歩を打って後手の角を閉じ込めます。初手からの手順の資料はゼロから始める将棋研究所の一つだけで、その図は五つの局面で盤と一致します。なお、振り飛車に対する左美濃急戦とは別の戦法です。

組み方

双方の指し手を並べてあります。この戦法は片方だけで組める形ではなく、相手がそう応じて初めて成立する戦型なので、先手の手だけを並べても手順としては嘘になります。

初形987654321abcdefghi 香香 桂桂 銀銀 金金 王王 金金 銀銀 桂桂 香香 飛飛 角角 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 角角 飛飛 香香 桂桂 銀銀 金金 玉玉 金金 銀銀 桂桂 香香 後手の持ち駒先手の持ち駒
初形

一手ずつ進めるか、再生を押してください。

指し手をタップするとその局面に飛びます。盤を選ぶと矢印キーも使えます。

全手順と、その理由
#先手後手狙い
1▲7六歩 △3四歩 角道を開けます。 後手も角道を開けます。
3▲2六歩 △4四歩 飛車先の歩を突きます。 後手は△4四歩で角道を止めます。
5▲4八銀 △4二銀 右の銀を4八へ。 後手の銀は4二へ。
7▲2五歩 △3三銀 飛車先の歩を2五まで。 後手の△3三銀は矢倉のしるしです。
9▲4六歩 △3二金 ▲4六歩と突き、 後手は金を3二へ。
11▲4七銀 △8四歩 早めに右の銀を4七に上げます。 後手は飛車先の歩を突きます。
13▲7八銀 △5二金 左の銀を7八へ。 後手は金を5二へ。
15▲6八玉 △8五歩 玉を6八へ、 後手は8五まで伸ばします。
17▲7九玉 △8六歩 7九で止めます。角を8八に置いたままの左美濃です。 後手は8筋の歩を交換します。△8六歩。
19▲同歩 △同飛 先手が取ります。 後手の飛車が取ります。
21▲8七歩 △8二飛 8七に歩を打ち、飛車に当てます。 後手の飛車は8二に戻ります。
23▲5八金右 △4三金右 右の金を5八へ。囲いの完成です。 後手は金を4三へ。
25▲3六歩 △5四歩 3筋の歩を突きます。 後手は△5四歩。
27▲3七桂 △6二銀 桂を3七へ。 後手の銀は6二へ。
29▲4五歩 △同歩 まず4筋の歩を捨てます。 後手が取ります。
31▲3五歩 △同歩 続いて3筋の歩も。 後手が取ります。
33▲4五桂 △4四銀 桂を4五に跳ねます。 後手の銀が4四に上がります。
35▲2四歩 △同歩 飛車先の歩を交換し、 後手が取ります。
37▲同飛 △2三歩 飛車で取り返します。 後手は2三に歩を打ち、飛車に当てます。
39▲4四飛 △同金 飛車で4四の銀を取ります。左美濃は横からの飛車打ちに強いので、飛車を渡せます。 後手の金が取ります。
41▲3三歩 ▲3三歩と打ちます。後手の角が閉じ込められ、資料は先手よしとしています。

駒組みのあとの指し方

  • 飛車先の歩を2五まで伸ばし、後手が△3三銀で角道を止めたら、▲4六歩と突いて銀を4七に上げます。
  • 左美濃に囲います。銀を7八、玉を6八から7九、金を5八へ。角は8八に置いたままです。
  • ▲3六歩と突き、桂を3七に跳ねます。
  • 4筋、続いて3筋の歩を捨て、桂を4五に跳ねます。
  • 2筋の歩を交換して、飛車で4四の銀を取り、3三に歩を打ちます。

気をつけること

  • 時機。この攻めは、銀を3三に上げて角道を止めた後手を相手にするものです。ほかの形が相手なら別の将棋になります。
  • 横歩。8筋の交換のあと後手の飛車が7六を取ると、▲6六角で帰り道をふさがれ、▲7七銀で攻められて、飛車は戻りにくくなります。
  • 飛車切り。左美濃だから成り立つ手です。もっと薄い囲いの玉なら、同じ交換で飛車を打たれる隙ができます。
  • 5筋の歩は突かずに置いておきます。歩が5七にあれば、後手側の角から7九の玉への筋は通らない、と ja.wikipedia は指摘しています。

どんな相手に指すか

後手は△4四歩、△3三銀、金を3二と4三に置いて矢倉をめざし、先手が囲う間に8筋の歩を交換します。同じ攻めは後手番でも、玉を3一、角を2二に置いて先手の矢倉に対して指され、2015年以降に有名になったのはこちらの形です。

後手番のこの戦法への先手の対策には、早めに▲2五歩と突いて後手に△3三銀の一手を指させる形や、米長流急戦矢倉があります。

コンピュータ相手に指してみる。

アプリのコンピュータは、レベル9から12が四間飛車と矢倉の二つを定跡どおりに指し、Mino のレベルは人が指す序盤を指します。対局後の検討では、どの手で定跡を外れたかがわかります。まず手順を、次に狙いを試してください。

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