狙い
名前に四間とあるので、四間飛車を知っている人は飛車が左へ振られると思います。振りません。ここでいう四間は右から数えた四筋で、飛車は自陣の側から出ないので、これは居飛車の戦法です。覚える価値があるのは、その率直さです。飛車を4h、銀を5f、桂を3g、角を7gに置き、四枚が同じ地点を向き、4fの歩がいつでも仕掛けられる形になります。毎局同じ四枚で、アマチュアに愛される理由も、このページのようなものを読んだ相手には通じない理由も、そこにあります。
組み方
先手の指し手だけを並べてあります。対局ではなく組み方の手順なので、後手は動かしていません。一手ごとに後手が応じる形にすると、狙いの形が見えなくなるからです。手順はすべて実際のルールで動かして確かめてあり、盤面はルール上あり得る局面です。
初形
一手ずつ進めるか、再生を押してください。
指し手をタップするとその局面に飛びます。盤を選ぶと矢印キーも使えます。
全手順と、その理由
| # | 先手 | 狙い |
|---|---|---|
| 1 | ▲7六歩 7g7f | 角道を開けます。 |
| 2 | ▲2六歩 2g2f | 飛車先の歩。居飛車ならどの戦法でも同じです。 |
| 3 | ▲4八銀 3i4h | 右の銀が中央へ向かいます。 |
| 4 | ▲4六歩 4g4f | そして仕掛けの主役になる歩。 |
| 5 | ▲4七銀 4h4g | 4g、途中です。 |
| 6 | ▲5六銀 4g5f | 5fへ。ここから銀が4eの突きを支えます。 |
| 7 | ▲4八飛 2h4h | 飛車が右から数えて四筋目に入ります。自陣の側から出ていないので、名前に反してこれは居飛車です。 |
| 8 | ▲6八玉 5i6h | ここから玉が反対側へ。 |
| 9 | ▲7八銀 7i7h | 囲いの壁になる銀。 |
| 10 | ▲7九玉 6h7i | 玉がもう一つ。 |
| 11 | ▲5八金右 4i5h | 右の金を5hへ。 |
| 12 | ▲7七角 8h7g | 四枚目の攻め駒が角です。仕掛けの先にある4dと3cをにらみ、玉が8hに入るためにも先にどく必要があります。 |
| 13 | ▲8八玉 7i8h | 左美濃の完成です。玉8h、銀7h、金5h。6iの金は動きません。 |
| 14 | ▲3六歩 3g3f | 桂の道。 |
| 15 | ▲3七桂 2i3g | 桂も参加します。攻め駒四枚と歩が、同じ筋を向いています。 |
駒組みのあとの指し方
- 四枚がそろってから4eで仕掛けます。それより早くはいけません。筋を開けるのは歩の交換で、その筋には飛車がもういます。
- 最後の手順は入れ替えられません。玉が8hへ入るには角が先にどく必要があるので、7gはいつでも8hより先です。
- きちんと受けられたら狙いを変えます。同じ四枚は一つ隣の筋でも働き、飛車はいつでも2筋に戻れます。
- 囲いを省かないこと。左美濃は数手で組めて、残りの全部で攻めるための土台になります。
気をつけること
- 4bの金と4cの銀。これが標準的な受けで、そうなると仕掛けは得るものより失うものが多くなります。
- 筋は双方に開きます。4eでの交換は、相手の飛車にも同じ筋を開けるので、仕掛ける前に一連の手を最後まで読むこと。
- 端です。左美濃は前からは堅く、9筋が薄い。囲いを知っている相手は、そこから来ます。
どんな相手に指すか
なにより四間飛車です。同じ筋を反対から数えた名前を持つ二つの戦法で、実際によく当たります。4eを受けていない矢倉にも指されます。
ボット相手に指してみる。
アプリのボットは定跡どおりに指します。対局後の検討では、どの手で定跡を外れたかがわかります。まず手順を、次に狙いを試してください。