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戦法 · 5筋位取り

5筋位取り

5筋の歩を突かない四間飛車に対し、5筋の歩を5五まで伸ばして5六の銀で支え、その後ろに厚い形を作ります。

このページの内容 6狙い組み方駒組みのあとの指し方気をつけることどんな相手に指すか左の銀で位を取る形

居飛車(対振り飛車持久戦)・囲いは舟囲い・

41手目までの5筋位取り987654321abcdefghi 香香 桂桂 桂桂 香香 王王 金金 飛飛 銀銀 金金 歩歩 銀銀 角角 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 銀銀 銀銀 歩歩 金金 歩歩 歩歩 歩歩 角角 玉玉 金金 飛飛 香香 桂桂 桂桂 香香 後手の持ち駒 歩歩 先手の持ち駒
形。定跡を41手進めた5筋位取り。要になるマスに丸をつけてあります。先手が手前で、双方の指し手を並べてあり、持ち駒も盤の上下に書いてあります。

狙い

5筋位取りは、天王山と呼ばれる5五を取り、振り飛車を窮屈にする作戦です。5五に歩、その後ろ5六に銀がいると後手は駒組みの幅が狭まり、ふつうの反撃も指しにくくなります。先手はまず舟囲いに組みます。資料が主流とする右銀型では、右の銀が4八、5七、5六と進み、そのあと6筋の歩を交換して、6六と5六に銀二枚、6七と6八に金二枚を並べます。

昭和後期には振り飛車対策の定番の一つで、ja.wikipedia は持久戦型を大山康晴の形としています。5筋の歩を突いていない四間飛車に対する作戦です。両者の指し手を示す資料は一つで、金を6八と6七に置いた最終形には資料のなかに名前がありません。今はあまり指されない、と ja.wikipedia は書いています。

組み方

双方の指し手を並べてあります。この戦法は片方だけで組める形ではなく、相手がそう応じて初めて成立する戦型なので、先手の手だけを並べても手順としては嘘になります。

初形987654321abcdefghi 香香 桂桂 銀銀 金金 王王 金金 銀銀 桂桂 香香 飛飛 角角 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 角角 飛飛 香香 桂桂 銀銀 金金 玉玉 金金 銀銀 桂桂 香香 後手の持ち駒先手の持ち駒
初形

一手ずつ進めるか、再生を押してください。

指し手をタップするとその局面に飛びます。盤を選ぶと矢印キーも使えます。

全手順と、その理由
#先手後手狙い
1▲7六歩 △3四歩 角道を開けます。 後手も角道を開けます。
3▲2六歩 △4四歩 飛車先の歩を突きます。 後手は△4四歩で角道を止めます。
5▲4八銀 △4二飛 右の銀を4八へ。 後手は4二へ振ります。四間飛車です。
7▲6八玉 △9四歩 玉を6八へ。 後手は端歩を突きます。
9▲9六歩 △7二銀 先手も応じます。 後手の銀は7二へ。
11▲7八玉 △3二銀 玉を7八へ。 後手は左の銀を3二へ。
13▲5六歩 △6二玉 5筋の歩を5六へ。 後手の玉は6二へ。
15▲5八金右 △7一玉 右の金を5八へ。舟囲いです。 後手の玉は7一へ。
17▲5七銀 △5二金左 右の銀を5七へ。 後手は金を5二へ。
19▲2五歩 △3三角 飛車先の歩を2五へ。 後手の角は3三へ。
21▲5五歩 △4三銀 位を取る▲5五歩。この形では3筋の歩は突きません。 後手の銀は4三へ。
23▲5六銀 △6四歩 銀を5六に上げ、5五の歩を支えます。 後手は△6四歩。資料はこれを急所の一手としています。この手がないと、先手に6筋の位も取られます。
25▲6八銀 △8二玉 左の銀を6八へ。 後手の玉は8二へ。
27▲6六歩 △6三金 ▲6六歩。 後手は金を6三へ。
29▲6五歩 △同歩 ▲6五歩で6筋の歩を交換します。 後手が取ります。
31▲同銀 △6四歩 銀で取り返します。 後手は6四に歩を打ち、銀に当てます。
33▲5六銀 △7四歩 銀は5六に戻ります。 後手は△7四歩。
35▲6七金 △8四歩 金を6七へ。6筋の歩がなくなったので、金をここに置けます。 後手は△8四歩。
37▲5七銀 △8三銀 左の銀を6八から5七へ。 後手の銀は8三へ。銀冠です。
39▲6八金上 △7二金 もう一枚の金を6八へ。 後手は金を7二へ。
41▲6六銀 銀を6六へ。資料は、形勢を判断するには早いが、一歩を手にして中央を押さえる先手に不満はないとしています。

駒組みのあとの指し方

  • 舟囲いに組みます。玉を7八、右の金を5八、そして右の銀を5七へ。
  • ▲5五歩と突き、銀を5六に上げます。この形では3筋の歩は突きません。
  • ▲6六歩と突き、▲6五歩で6筋の歩を交換します。
  • 金を6七と6八に、もう一枚の銀を6六に置きます。

気をつけること

  • 後手の△6四歩。後手がこれを指さなければ、▲6五歩で6筋の位も取ります。
  • 後手の三間飛車への振り直し。3筋の歩を突いていないので、後手は△3五歩から石田流に組み直せます。▲4六銀と▲3六歩をいつでも指せるようにしておきます。
  • 後手の△6二飛。先手が▲6五歩と突いたとき、資料は△6二飛を後手の最強の応手としています。
  • 下に示す左銀型では、後手の△1二香と△4一飛が4五からの攻めに備えます。資料は、そのためにこの形が指されなくなったとしています。

どんな相手に指すか

5筋の歩を突かない、美濃囲いの四間飛車です。後手は△6四歩と突き、高美濃から銀冠に組み、反撃の手段を探ります。△3五歩からの三間飛車への振り直し、△6二飛、△5四歩からの5筋の交換です。

左の銀で位を取る形

5筋位取り左銀型

5筋位取り左銀型987654321abcdefghi 香香 桂桂 金金 飛飛 桂桂 王王 銀銀 金金 香香 歩歩 歩歩 銀銀 角角 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 銀銀 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 桂桂 歩歩 角角 玉玉 金金 銀銀 飛飛 香香 桂桂 金金 香香
三十二手目。5五の歩と5六の左の銀、3七の桂と4六の歩。後手は香を1二に上げ、飛車を4一に引いています。

もう一つの形は、舟囲い急戦の出発点である5七に左の銀を上げ、▲5五歩と突いて銀を5六に立てます。右の銀は4八に残ります。日本将棋連盟のコラムがこの組み方を示し、上の手順の資料が初手から両者の指し手を示しています。▲3六歩と▲3七桂のあと、先手は▲4六歩と突いて▲4五歩をねらいます。

後手の△1二香と△4一飛が盤の局面で、資料はこれを後手の最善の布陣としています。資料はこれに対して4五からの攻めがうまくいかないことを示し、そのために左銀型は指されなくなったとしています。

一方、ja.wikipedia は二つの型のうち急戦向きなのは左銀型だとしていて、1989年から2010年までのプロの実戦の数字も左銀型のほうがよくなっています。

コンピュータ相手に指してみる。

アプリのコンピュータは、レベル9から12が四間飛車と矢倉の二つを定跡どおりに指し、Mino のレベルは人が指す序盤を指します。対局後の検討では、どの手で定跡を外れたかがわかります。まず手順を、次に狙いを試してください。

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