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戦法 · ゴキゲン中飛車

ゴキゲン中飛車

後手が角道を開けたまま飛車を中央の筋へ振り、5五の歩で中央の位を取ります。

このページの内容 5狙い組み方駒組みのあとの指し方気をつけることどんな相手に指すか

振り飛車(後手番)・囲いは片美濃囲い・

22手目までのゴキゲン中飛車123456789ihgfedcba 香香 桂桂 金金 桂桂 香香 玉玉 銀銀 飛飛 銀銀 金金 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 角角 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 銀銀 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 角角 王王 銀銀 金金 飛飛 香香 桂桂 金金 桂桂 香香 後手の持ち駒先手の持ち駒
形。定跡を22手進めたゴキゲン中飛車。要になるマスに丸をつけてあります。後手の戦法なので、このページの盤はすべて後手から見た向きで、後手が手前です。双方の指し手を並べてあり、持ち駒も盤の上下に書いてあります。

狙い

ゴキゲン中飛車は、角道を止めない中飛車で、序盤のどこで角交換になってもおかしくありません。基本的には後手番の戦法です。▲7六歩△3四歩▲2六歩のあと、後手は角道を止めずに△5四歩と突き、▲2五歩に△5二飛と振ります。角道を止めるのは必要になってからで、それも5五の歩で止めます。ほかの振り飛車なら4四の歩で止めるところです。

玉は右へ歩いて片美濃囲いに収まります。玉8二、銀7二、金6一で、その横に二枚目の金はいません。5二に飛車がいるからです。近藤正和が升田式石田流と5筋位取り中飛車をもとに作り上げ、2002年に升田幸三賞を受けました。名付け親は将棋世界の編集者だった大崎善生で、近藤がいつもご機嫌に見えたからだといいます。

2019年の『将棋戦法事典100+』の人気順位では一位でした。先手番で指す形は中飛車のページにあります。

組み方

双方の指し手を並べてあります。この戦法は片方だけで組める形ではなく、相手がそう応じて初めて成立する戦型なので、先手の手だけを並べても手順としては嘘になります。

初形123456789ihgfedcba 香香 桂桂 銀銀 金金 玉玉 金金 銀銀 桂桂 香香 飛飛 角角 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 角角 飛飛 香香 桂桂 銀銀 金金 王王 金金 銀銀 桂桂 香香
初形

一手ずつ進めるか、再生を押してください。

指し手をタップするとその局面に飛びます。盤を選ぶと矢印キーも使えます。

全手順と、その理由
#先手後手狙い
1▲7六歩 △3四歩 角道を開けます。 後手も角道を開け、双方の角道が通ります。
3▲2六歩 △5四歩 先手は飛車先の歩を突きます。居飛車です。 ゴキゲン中飛車にする一手。角道を開けたまま5筋の歩を突きます。
5▲2五歩 △5二飛 先手は2五へ伸ばします。 飛車を中央へ振ります。これが基本形です。
7▲4八銀 △5五歩 先手の右銀が出発します。本筋の対策、超速▲3七銀です。 5五の歩で中央の位を取ります。以後、後手の角道を止めているのはこの歩です。
9▲6八玉 △3三角 先手玉は6八へ。このあたりにとどまります。 角が3三へ出ます。
11▲3六歩 △6二玉 銀の通り道を作ります。 後手玉が右へ歩き始めます。
13▲3七銀 △7二玉 銀が3七へ。対策の名前になっている一手です。 後手玉がもう一歩進んで7二へ。
15▲4六銀 △3二金 銀が4六に出て、5五の歩を狙います。ja.wikipedia の超速の図はここで止まっています。 後手は左の金を3二へ。
17▲7八玉 △4二銀 先手玉は7八へ。 後手は左の銀を4二へ。
19▲6八銀 △8二玉 先手の左銀が6八へ。 後手玉が8二に着きます。
21▲5八金右 △7二銀 先手の右金が5八へ。 銀を7二へ上がって、後手の片美濃囲いの完成です。玉8二、銀7二、金6一。5二に飛車がいるので、横に二枚目の金はいません。

駒組みのあとの指し方

  • ▲2六歩には△5四歩と応じ、▲2五歩を見て△5二飛と振ります。角は2二に置いたままです。
  • △5五歩と突きます。中央の位を取り、以後はこの歩が自分の角道を止める役になります。
  • 右に囲います。玉を6二、7二、8二へ、それから銀を7一から7二へ。6一の金は動かしません。
  • 5五の歩を動かして角道をいつ開け直すかを、自分で選びます。出典が示す攻めは、銀と飛車と角を連携させるものです。

気をつけること

  • 5五歩より前の▲2四歩。△8八角成▲同銀と角を交換して△3三角と打てば、2四の飛車と8八の銀を同時に狙えます。
  • 5五歩のあとの▲2四歩。今度は△3三角が利かず、先に▲5八金右と上がられると▲5八金右超急戦になります。出典はこれを研究勝負の競り合いと呼んでいます。
  • 5五歩より前の先手からの角交換、▲2二角成△同銀。丸山ワクチンです。先手は互いに角を持ったゆっくりした将棋を望んでいます。出典の示す応じ方は、美濃囲いに囲ってから飛車を向かい飛車の筋へ回すことです。
  • 超速の銀、▲4八銀、▲3七銀、▲4六銀。先手玉は6八に置いたまま、5五の歩を狙ってきます。出典には、自分の左銀を4四へ出して迎え撃つ応じ方もあります。

どんな相手に指すか

居飛車、とくに超速▲3七銀です。星野良生が奨励会員時代に考案し、2011年に升田幸三賞を受けました。このページのために確かめたゴキゲン中飛車の本は二冊とも、この対策に一章を割いています。

ほかに名前のついた対策として、▲5八金右超急戦、丸山ワクチンの角交換、▲7八金型や▲4七銀型の構え、居飛車穴熊、そして先手も三間飛車に振る相振り飛車があります。

コンピュータ相手に指してみる。

アプリのコンピュータは、レベル9から12が四間飛車と矢倉の二つを定跡どおりに指し、Mino のレベルは人が指す序盤を指します。対局後の検討では、どの手で定跡を外れたかがわかります。まず手順を、次に狙いを試してください。

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