Shogi Castle将棋城
詰今日の詰将棋3手詰 · 毎日一問、全員同じ問題解く →

戦法 · 矢倉中飛車

矢倉中飛車

銀がすでに7七にいる矢倉に対し、飛車を中央に回して5筋の歩を交換し、飛車を5一に引いて、5四の銀と7三の桂で攻めます。

このページの内容 5狙い組み方駒組みのあとの指し方気をつけることどんな相手に指すか

居飛車(後手番の急戦矢倉)・囲いなし(玉は薄いまま)・

58手目までの矢倉中飛車123456789ihgfedcba 香香 飛飛 玉玉 桂桂 香香 金金 銀銀 金金 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 角角 歩歩 歩歩 桂桂 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 角角 銀銀 銀銀 歩歩 歩歩 王王 金金 飛飛 香香 桂桂 桂桂 香香 金金 歩歩 後手の持ち駒 銀銀 歩歩 3先手の持ち駒
形。定跡を58手進めた矢倉中飛車。要になるマスに丸をつけてあります。後手の戦法なので、このページの盤はすべて後手から見た向きで、後手が手前です。双方の指し手を並べてあり、持ち駒も盤の上下に書いてあります。

狙い

後手番の戦法で、矢倉規広の名がつく振り飛車の矢倉流中飛車とは別のものです。ここでは相矢倉の中で飛車を中央に回します。ja.wikipedia は1980年代後半の後手の代表的な急戦とし、1990年代半ばにはトップ棋士が再び採用したと書いています。△6四歩と突いてその後ろに銀を6三に上げ、飛車を5二に回して5筋の歩を交換します。

先手が5六に歩を打ち直すと、飛車は5一に引きます。銀は5四に据わり、桂は7三に跳ね、持ち歩を生かして△6五歩と仕掛けます。左の銀がすでに7七に上がっている矢倉に対して最も効果があります。その銀は中央を守るために6八へ戻らなければならないからです。

先手の矢倉の五手目が▲7七銀から▲6六歩に変わったのはこの戦法のためだ、と資料は書いています。この手順の先手の受け、角を8八に置いたまま右の銀を5七に上げ、左の銀を6八に引く形は田中寅彦のもので、かつては受かっていると考えられていました。

初手からの手順は一つの資料によるもので、その資料はこの受けに対する攻めを、意外に受けにくいとしています。

組み方

双方の指し手を並べてあります。この戦法は片方だけで組める形ではなく、相手がそう応じて初めて成立する戦型なので、先手の手だけを並べても手順としては嘘になります。

初形123456789ihgfedcba 香香 桂桂 銀銀 金金 玉玉 金金 銀銀 桂桂 香香 飛飛 角角 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 角角 飛飛 香香 桂桂 銀銀 金金 王王 金金 銀銀 桂桂 香香 後手の持ち駒先手の持ち駒
初形

一手ずつ進めるか、再生を押してください。

指し手をタップするとその局面に飛びます。盤を選ぶと矢印キーも使えます。

全手順と、その理由
#先手後手狙い
1▲7六歩 △8四歩 先手が角道を開けます。 飛車先の歩を突きます。
3▲6八銀 △3四歩 先手は左の銀を6八へ。 角道を開けます。
5▲7七銀 △6二銀 先手の銀は7七へ。以前の五手目で、この戦法がとがめる手です。 右の銀を6二へ。
7▲5六歩 △5四歩 先手は5筋の歩を突きます。 5筋の歩を突きます。
9▲4八銀 △4二銀 左の銀を4二へ。
11▲5八金右 △3二金 金を3二へ。
13▲6六歩 △7四歩 先手は▲6六歩で角道を止めます。 7筋の歩を突きます。
15▲7八金 △4一玉 玉を4一へ。
17▲6九玉 △6四歩 △6四歩と突き、
19▲6七金右 △6三銀 その後ろに右の銀を6三に上げます。
21▲9六歩 △1四歩 端歩を突きます。
23▲1六歩 △5二飛 飛車を中央の5二へ。矢倉中飛車です。
25▲5七銀 △3一玉 先手は右の銀を5七へ。 玉を3一へ。
27▲7九玉 △5五歩 先手の玉は7九へ。 △5五歩で5筋の交換を始めます。
29▲同歩 △同飛 先手が取ります。 飛車で取り返します。
31▲5六歩 △5一飛 先手は5六に歩を打ち、飛車に当てます。 飛車は最下段の5一に引きます。
33▲2六歩 △5四銀 先手は飛車先の歩を突きます。 銀を好位置の5四へ。
35▲2五歩 △7三桂 先手はさらに2五へ。 桂を7三へ。
37▲6八銀左 △6二金 先手は7七の銀を6八に引きます。田中寅彦の受けで、角は8八のまま、もう一枚の銀は5七にいます。 もう一枚の金を6二へ。
39▲2四歩 △同歩 先手は飛車先の歩を交換し、 取ります。
41▲同飛 △2三歩 飛車で取り返します。 △2三歩と打って飛車を追い返します。
43▲2八飛 △6五歩 先手の飛車は2八へ。 △6五歩と仕掛けます。
45▲同歩 △8八角成 先手が取ります。 角を交換します。後手の角が8八で取って成ります。
47▲同玉 △4四角 先手の玉が取ります。 △4四角と打ちます。
49▲7七角 △5五歩 先手も▲7七角と打ちます。 △5五歩と打ちます。
51▲同歩 △同銀 先手が取ります。 銀で取り返します。
53▲5六歩 △6六歩 先手は5六に歩を打ち、銀に当てます。 △6六歩と打ちます。
55▲5五歩 △6七歩成 先手の歩が5五の銀を取ります。 △6七歩成。6七の金を取って成ります。
57▲同銀 △6五桂 先手の銀が取ります。 △6五桂と跳ねます。資料はこの攻めを意外に受けにくいとしています。

駒組みのあとの指し方

  • 玉を4一、さらに3一に置いて薄く囲い、△6四歩と突いて右の銀を6三に上げます。
  • 飛車を5二に回します。
  • 5筋の歩を交換し、飛車を5一に引きます。
  • 銀を5四に据え、桂を7三に跳ね、もう一枚の金を6二へ。
  • △6五歩と仕掛けて8八で角を交換し、持ち歩を5筋と6筋に使います。

気をつけること

  • 角を8八に置いたまま、右の銀を5七、左の銀を6八に引く先手の受け。かつては受かっているとされていました。資料の攻めは△6五歩と角交換から始まります。
  • 自玉。急戦矢倉はどれも玉が薄く、攻めが止まると先手の反撃は速くなります。
  • 先手の五手目。五手目が▲6六歩で銀が6八にいると、この攻めは威力の多くを失う、と ja.wikipedia は書いています。
  • もう一つの作戦。金が5二にいれば、飛車を6一に回して右四間飛車の形にすることもできます。

どんな相手に指すか

先手は守りのために角を8八に置いたまま、右の銀を5七に上げ、7七の銀を6八に引きます。泉正樹はこの形をローストビーフサンド囲いと名づけました。

2010年ごろからは、先手が銀を6八に置いたまま待ち、後手が△5二金と態度を決めてから▲7七銀と上がることが多くなりました。

コンピュータ相手に指してみる。

アプリのコンピュータは、レベル9から12が四間飛車と矢倉の二つを定跡どおりに指し、Mino のレベルは人が指す序盤を指します。対局後の検討では、どの手で定跡を外れたかがわかります。まず手順を、次に狙いを試してください。

Google Play無料ダウンロードApp Store無料ダウンロード