狙い
後手番の戦法で、出だしは阪田流向かい飛車とまったく同じです。先手の▲7六歩、▲2六歩、▲2五歩に対して左の金を3二へ、角を3三へ上がり、先手が角を交換すれば金で取り返します。阪田流向かい飛車はここで飛車を2二へ振りますが、菅井竜也は金の後ろの3二へ振りました。
資料が示す狙いは、△3五歩と突き、金を3四へ、桂を3三へ上げて、先手の2五の歩を取ることです。この金が働くかどうかで勝負が決まる、と ja.wikipedia は書いています。菅井は2017年の第58期王位戦第5局で羽生善治を相手にこの戦法を指し、初タイトルを獲得しました。
関根金次郎が1936年にこの形を指していることも ja.wikipedia は紹介しています。「菅井流」と呼ばれる菅井の工夫はたくさんありますが、これは将棋ウォーズがこの名前で認定している形です。同じ王位戦で指された、5筋の歩を突く角道オープンの三間飛車は別の戦法です。
飛車を振ったあとの双方の手順を示した資料はないので、手順はそこで終わります。
組み方
双方の指し手を並べてあります。この戦法は片方だけで組める形ではなく、相手がそう応じて初めて成立する戦型なので、先手の手だけを並べても手順としては嘘になります。
一手ずつ進めるか、再生を押してください。
指し手をタップするとその局面に飛びます。盤を選ぶと矢印キーも使えます。
全手順と、その理由
| # | 先手 | 後手 | 狙い |
|---|---|---|---|
| 1 | ▲7六歩 7g7f | △3四歩 3c3d | 先手が角道を開けます。 後手も角道を開けます。 |
| 3 | ▲2六歩 2g2f | △3二金 4a3b | 先手は飛車先の歩を突きます。 左の金を3二へ。ここまでは相居飛車の出だしです。 |
| 5 | ▲2五歩 2f2e | △3三角 2b3c | 先手は2五まで伸ばします。 角を3三へ上がり、2四を守ります。 |
| 7 | ▲同角成 8h3c+ | △同金 3b3c | 先手が角を交換します。 金で取り返します。阪田流向かい飛車と同じ3三の金です。 |
| 9 | ▲6八玉 5i6h | △3二飛 8b3b | 先手玉が6八へ。 飛車を金の後ろの3二へ振り、金を支えます。阪田流向かい飛車はここで2二へ振ります。 |
駒組みのあとの指し方
- ▲7六歩、▲2六歩、▲2五歩には、左の金を3二へ、角を3三へ。
- 先手が3三で角を交換したら、金で取り返します。
- 飛車を3二へ振ります。
- △3五歩と突き、金を3四へ、桂を3三へ。先手の2五の歩を狙います。
- 資料ののちの図のとおり、玉は8二方面の右側に囲います。
気をつけること
- 歩と金が前に出るまでは、金と飛車が互いの邪魔になります。その整理が難しいところだ、と三間飛車のひとくちメモは書いています。
- 金が働くかどうかです。3四の金が働くかどうかで勝負が決まる、と ja.wikipedia は書いています。
- どの「菅井流」かです。5筋の歩を突く角道オープンの三間飛車は別の戦法です。
どんな相手に指すか
早くから飛車先の歩を2五まで伸ばし、阪田流向かい飛車のときと同じく3三で角を交換してくる居飛車です。そのあと先手は後手玉を目指し、後手は2筋から4筋で戦う、と ja.wikipedia は書いています。
コンピュータ相手に指してみる。
アプリのコンピュータは、レベル9から12が四間飛車と矢倉の二つを定跡どおりに指し、Mino のレベルは人が指す序盤を指します。対局後の検討では、どの手で定跡を外れたかがわかります。まず手順を、次に狙いを試してください。