狙い
後手番の奇襲で、はめ手です。二手目に△4四歩と突き、先手の角にただで取らせます。角がゲームのパックマンのように歩を食べるので、この名前があります。▲同角なら△4二飛と振って角に当て、角が5三で成って逃げたら、何よりも先に△3四歩と自分の角道を開けて9九の香を狙います。
先手が▲4二馬と馬を飛車と交換し、▲8八銀と隅を守れば、△9五角と王手をかけます。たいていの合駒は駒損になります。▲6八金と▲4八玉はどちらも飛車の8八への利きを止めてしまい、8八の銀をもう一枚の角に取られます。▲7七銀は角一枚に三枚の駒を渡すことになります。正しいのは、いま手に入れたばかりの飛車を▲7七飛と打つ合駒です。
2007年、トップ棋士六人がそろって▲同角は先手よしと答え、将棋ルール.com は▲7七飛の局面を、先手二歩得の互角としています。それでも強いアマチュアが使う、と将棋ウォーズは書いています。手順は正しい受けまで並べています。△3三桂のあと、端歩より先に▲6八玉と上がるのが ja.wikipedia の示す先手の一手です。
組み方
双方の指し手を並べてあります。この戦法は片方だけで組める形ではなく、相手がそう応じて初めて成立する戦型なので、先手の手だけを並べても手順としては嘘になります。
一手ずつ進めるか、再生を押してください。
指し手をタップするとその局面に飛びます。盤を選ぶと矢印キーも使えます。
全手順と、その理由
| # | 先手 | 後手 | 狙い |
|---|---|---|---|
| 1 | ▲7六歩 7g7f | △4四歩 4c4d | 先手が角道を開けます。 ただで取らせる△4四歩。名前の由来です。 |
| 3 | ▲同角 8h4d | △4二飛 8b4b | 先手の角が取ります。 飛車を4二へ振り、角に当てます。 |
| 5 | ▲5三角成 4d5c+ | △3四歩 3c3d | 角は5三で成って逃げます。 △3四歩で自分の角道を開けます。これで長い斜めの利きが9九の香を狙っています。 |
| 7 | ▲4二馬 5c4b | △同銀 3a4b | 先手は馬を飛車と交換します。 銀で取り返します。 |
| 9 | ▲8八銀 7i8h | △9五角 B*9e | 先手は▲8八銀と香の筋を受けます。 罠の△9五角。王手です。 |
| 11 | ▲7七飛 R*7g | △3三桂 2a3c | 正しい応手は、いま手に入れた飛車を7七に打つ合駒です。 後手は7七で取らずに△3三桂と含みを残します。 |
| 13 | ▲6八玉 5i6h | 先手は端歩より先に▲6八玉。先手よしと ja.wikipedia は書いています。 |
駒組みのあとの指し方
- 先手の▲7六歩に△4四歩と突き、そのままにしておきます。
- 角が取れば△4二飛。5三で成ったら、何より先に△3四歩で自分の角道を開けます。
- 先手が馬を飛車と交換して▲8八銀と受けたら、△9五角の王手。
- ▲7七飛の合駒には△3三桂と含みを残します。資料では、玉はあとで美濃囲いに囲います。
- 先手が交換せずにすぐ▲8八銀と受けたら、△4七飛成と飛車を成ります。
気をつけること
- 本手順のあとは二歩損です。資料は互角か先手よしとしています。
- 先手が▲2六歩などで歩を取らなければ、普通の将棋になります。
- 受ける側へ。王手は飛車の合駒で受け、端歩より先に▲6八玉。先に▲9六歩と突くと、△7七角成から△4五桂で後手に攻め込まれます。
どんな相手に指すか
プロの勧めは歩を取ることです。▲同角△4二飛▲5三角成△3四歩▲4二馬△同銀▲8八銀△9五角に▲7七飛と合駒し、△3三桂には▲6八玉。先手は二歩得を保ち、指せる局面です。
馬を交換せずに▲8八銀と受けた場合、△4七飛成に対しては▲7五馬が強い手だと ja.wikipedia は書いています。どれも避けたい人は、歩を取らずに▲2六歩と指します。
コンピュータ相手に指してみる。
アプリのコンピュータは、レベル9から12が四間飛車と矢倉の二つを定跡どおりに指し、Mino のレベルは人が指す序盤を指します。対局後の検討では、どの手で定跡を外れたかがわかります。まず手順を、次に狙いを試してください。