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戦法 · ツノ銀中飛車

ツノ銀中飛車

二枚の銀を5筋の両側にツノのように立て、玉を木村美濃に囲う中飛車です。

このページの内容 5狙い組み方駒組みのあとの指し方気をつけることどんな相手に指すか

振り飛車(後手番の中飛車)・囲いは木村美濃(後手)・

52手目までのツノ銀中飛車123456789ihgfedcba 香香 桂桂 飛飛 香香 玉玉 金金 金金 歩歩 銀銀 銀銀 桂桂 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 金金 銀銀 銀銀 歩歩 王王 金金 飛飛 香香 桂桂 桂桂 香香 角角 歩歩 2後手の持ち駒 角角 先手の持ち駒
形。定跡を52手進めたツノ銀中飛車。要になるマスに丸をつけてあります。後手の戦法なので、このページの盤はすべて後手から見た向きで、後手が手前です。双方の指し手を並べてあり、持ち駒も盤の上下に書いてあります。

狙い

後手番の戦法です。ツノ銀中飛車は古典的な中飛車で、角道を止め、飛車を5二へ振り、左の銀を4三へ上げ、持久戦になれば右の銀を6三へ上げて、二枚の銀を5筋の両側に一対のツノのように立てます。ふつうなら金が来る筋に飛車がいるため、玉は木村美濃、玉8二、金7二、銀6三に囲い、もう一枚の金は3二にとどまります。

将棋ウォーズは、相手の攻めを真っ向から受け止める戦法としています。大山康晴は戦いの中で左の金銀を玉側へ寄せていく指し方で、タイトル戦を戦いました。居飛車穴熊への有効な対策がなかったため廃れた、と ja.wikipedia は書いています。

手順は全手を載せた唯一の資料である将棋の戦法図鑑のもので、先手は▲5七銀左の急戦から棒銀に切り替え、後手は銀が2六に来た瞬間に△4五歩と仕掛けます。最後の局面は後手が指しやすいとされています。のちの形である風車と英ちゃん流中飛車は、中飛車のページで紹介しています。

組み方

双方の指し手を並べてあります。この戦法は片方だけで組める形ではなく、相手がそう応じて初めて成立する戦型なので、先手の手だけを並べても手順としては嘘になります。

初形123456789ihgfedcba 香香 桂桂 銀銀 金金 玉玉 金金 銀銀 桂桂 香香 飛飛 角角 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 角角 飛飛 香香 桂桂 銀銀 金金 王王 金金 銀銀 桂桂 香香 後手の持ち駒先手の持ち駒
初形

一手ずつ進めるか、再生を押してください。

指し手をタップするとその局面に飛びます。盤を選ぶと矢印キーも使えます。

全手順と、その理由
#先手後手狙い
1▲7六歩 △3四歩 先手が角道を開けます。 後手も角道を開けます。
3▲2六歩 △4四歩 先手は飛車先の歩を突きます。居飛車です。 後手は角道を止めます。古典的な振り飛車です。
5▲4八銀 △4二銀 左の銀が4三を目指して動き出します。
7▲5六歩 △5四歩 5筋の歩を5四へ。
9▲5八金右 △5二飛 飛車を5二へ。中飛車です。
11▲6八玉 △6二玉 玉が右へ歩き始めます。
13▲7八玉 △7二玉 先手玉は舟囲いへ。 後手玉は7二へ。
15▲6八銀 △4三銀 一本目のツノです。左の銀が4三に着きます。名前はこの銀から来ている、と資料は書いています。
17▲3六歩 △8二玉 玉が8二に着きます。
19▲9六歩 △9四歩 端歩には端歩で応じます。
21▲2五歩 △3三角 角を3三へ上がり、2四を守ります。
23▲4六歩 △3二金 左の金を3二へ。ふつうはここに置く、と ja.wikipedia は書いています。
25▲5七銀左 △7二銀 先手は急戦のため左の銀を5七へ。 右の銀を7二へ。▲5七銀左に対する基本の形だ、と資料は書いています。
27▲6八金上 △6四歩 先手の金が6八へ上がります。 △6四歩。二本目のツノのための一手です。
29▲3七銀 △5一飛 先手は棒銀に切り替えます。 飛車を一段目に引きます。
31▲2六銀 △4五歩 先手の銀が2六に着きます。 その瞬間に△4五歩と仕掛けます。
33▲同歩 △5五歩 先手が取ります。 続けて△5五歩。
35▲同歩 △同飛 先手がまた取ります。 飛車で取り返します。三十五手目に先手が角で取っていれば、△同角で飛車と香の両取りになっていました。
37▲5六歩 △4五飛 先手は飛車の前に5六歩と打ちます。 飛車で4五の歩を取ります。
39▲4六歩 △4四飛 もう一枚、4六に歩を打ちます。 飛車を4四に引きます。
41▲3七銀 △5四飛 棒銀の銀が3七に戻ります。 飛車を5四へ。
43▲3三角成 △同桂 先手が角を交換します。 桂で取り返します。
45▲4八銀右 △5一飛 先手の銀が4八へ。 飛車をふたたび5一に引きます。
47▲4七銀 △7四歩 先手の銀が4七へ。 7筋の歩を7四へ。
49▲6六歩 △6三銀 先手は6筋の歩を突きます。 二本目のツノです。右の銀を6三へ。二枚の銀が5筋の両側にそろいました。
51▲6七金右 △7二金 先手の金が6七へ。 右の金を7二へ上げ、木村美濃の完成です。玉8二、金7二、銀6三。歩を二枚持った後手が指しやすい、と資料は書いています。

駒組みのあとの指し方

  • 先手の▲7六歩、▲2六歩のあと、△4四歩で角道を止めます。
  • 左の銀を4二、4三へ、5筋の歩を5四へ、飛車を5二へ。
  • 玉を6二、7二、8二へ。右の銀を7二へ、左の金を3二へ。
  • 戦いが近づいたら飛車を一段目に引き、先手が攻めてきたら中央で反撃します。
  • △6四歩、△6三銀で二本目のツノを完成させ、金を玉の隣の7二へ上げます。6三の銀がその金を支える木村美濃です。

気をつけること

  • 棒銀です。銀が2六に来た瞬間に△4五歩と突き、続けて△5五歩で中央を開けます。この手順の資料も、ja.wikipedia が引く著書の加藤一二三も、棒銀はこの戦法にはうまくいかないとしています。
  • 飛車先の歩交換です。資料の次の図では、▲2四歩に△1五角と打ち、△2一飛と回って、先手はほとんど負けになっています。
  • 玉の薄さです。金銀が左右に分かれ、玉のそばには金と銀が一枚ずつしかないので扱いが難しい、と ja.wikipedia は書いています。居飛車穴熊に対しては決め手がありません。

どんな相手に指すか

居飛車です。ja.wikipedia によれば、急戦は非常に難しいものの、後手中飛車に対しては加藤流袖飛車や4六金戦法が知られ、持久戦では居飛車穴熊や玉頭位取りが有力です。

ここで示した急戦、▲5七銀左から棒銀への切り替えは、後手よしの結果になります。

コンピュータ相手に指してみる。

アプリのコンピュータは、レベル9から12が四間飛車と矢倉の二つを定跡どおりに指し、Mino のレベルは人が指す序盤を指します。対局後の検討では、どの手で定跡を外れたかがわかります。まず手順を、次に狙いを試してください。

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