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戦法 · 塚田スペシャル

塚田スペシャル

浮き飛車の相掛かりで2筋に歩を打ち直し、横に利く飛車で6四の歩を取り、端からも攻めます。

このページの内容 5狙い組み方駒組みのあとの指し方気をつけることどんな相手に指すか

居飛車(相掛かり)・囲いなし(双方の玉は元の位置)・

33手目までの塚田スペシャル987654321abcdefghi 香香 桂桂 王王 銀銀 桂桂 香香 金金 金金 角角 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 銀銀 金金 銀銀 香香 桂桂 玉玉 金金 桂桂 香香 飛飛 角角 歩歩 2後手の持ち駒 飛飛 銀銀 歩歩 2先手の持ち駒
形。定跡を33手進めた塚田スペシャル。要になるマスに丸をつけてあります。先手が手前で、双方の指し手を並べてあり、持ち駒も盤の上下に書いてあります。

狙い

1986年、塚田泰明は穏やかな相掛かりを一気の勝負に変えました。後手が腰掛け銀をめざして△6四歩と突くとすぐ、先手は▲2四歩と打ち直します。交換のあと飛車は2四に浮き、横から6四の歩を取ることができ、端歩を突いておけば1筋からも攻められます。

勝又清和の1995年の著書『消えた戦法の謎』は、名前のもとになった一局、1986年の王将リーグでの塚田と中原誠の対局を紹介し、6四の歩と端攻めの二つの狙いを挙げています。変化には王手飛車や早い飛車交換がたくさん出てきます。

塚田はこの戦法で公式戦二十二連勝という当時の記録を作り、その後、谷川浩司が1987年と1991年に対策を見つけました。塚田はのちにこの戦法で升田幸三賞特別賞を受けています。手順はその一局で、後手が飛車を先手の角と、先手が飛車を後手の銀と交換したところまでです。

最初の十一手はおなじみの出だしで、その次の二手の順番は資料になく、ここで補ったものです。資料には△6四歩のあとの局面しかなく、どちらの順でも同じ局面になります。別の資料は、銀を7二に上がる別の手順を示しています。ja.wikipedia によれば、この戦法の考え方はひねり飛車に受け継がれました。

組み方

双方の指し手を並べてあります。この戦法は片方だけで組める形ではなく、相手がそう応じて初めて成立する戦型なので、先手の手だけを並べても手順としては嘘になります。

初形987654321abcdefghi 香香 桂桂 銀銀 金金 王王 金金 銀銀 桂桂 香香 飛飛 角角 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 角角 飛飛 香香 桂桂 銀銀 金金 玉玉 金金 銀銀 桂桂 香香 後手の持ち駒先手の持ち駒
初形

一手ずつ進めるか、再生を押してください。

指し手をタップするとその局面に飛びます。盤を選ぶと矢印キーも使えます。

全手順と、その理由
#先手後手狙い
1▲2六歩 △8四歩 まず飛車先の歩を突きます。 後手も飛車先の歩を突いて相掛かりになります。
3▲2五歩 △8五歩 ▲2五歩。 後手は△8五歩。
5▲7八金 △3二金 ▲7八金で角の頭を守ります。 後手も△3二金で角の頭を守ります。
7▲2四歩 △同歩 ▲2四歩と突いて歩を交換します。 後手が取ります。
9▲同飛 △2三歩 飛車で取り返します。 後手は△2三歩と打って飛車に当てます。
11▲2六飛 △6二銀 ▲2六飛と浮きます。 後手は右の銀を6二へ。
13▲3八銀 △6四歩 右の銀を3八へ。この手と一つ前の後手の手の順番はこのサイトのもので、資料には後手の次の手のあとの局面しかありません。 後手は△6四歩。腰掛け銀の準備です。
15▲2四歩 △同歩 戦法の一手、すぐに▲2四歩と打ち直します。 後手が取ります。
17▲同飛 △1四歩 飛車で取り返します。2四の飛車は横から6四の歩をにらんでいます。 後手が端歩を突きます。銀が3八にいる形では、この手と後の△2八歩でこの狙いは防げる、と考えられていました。
19▲7六歩 △8六歩 角道を開けます。 後手が飛車先の歩を交換します。
21▲同歩 △同飛 歩で取ります。 後手は飛車で取り返します。
23▲1六歩 △8二飛 端歩を突きます。端攻めが来ます。 後手は飛車を8二に引きます。
25▲1五歩 △同歩 ▲1五歩。 後手が取ります。
27▲1四歩 △2三歩 ▲1四歩と打ちます。 後手は△2三歩と打って飛車に当てます。
29▲6四飛 △8八飛成 ▲6四飛と歩を取り、今度は6二の銀に当てます。 後手は△8八飛成と角を取ります。ここで▲同銀と取ると、△8六角と打たれて両取りになります。
31▲6二飛成 △同金 そこで▲6二飛成と銀を取ります。 後手が金で取ります。
33▲8八銀 ここで▲8八銀と竜を取ります。どちらが良いか判断が難しい局面だ、と資料は書いています。この将棋は塚田が勝ちました。

駒組みのあとの指し方

  • 2筋の歩を交換したら飛車を2六に浮き、右の銀を3八に上がります。
  • 後手が△6四歩と突いたら▲2四歩と打ち、飛車で取り返します。
  • 角道を開けて端歩を突きます。▲1六歩、▲1五歩、そして▲1四歩と打ちます。
  • 6四の歩を飛車で取ります。
  • 後手が飛車を角と交換してきたら、こちらも飛車を6二の銀と交換します。

気をつけること

  • 8六への角打ち。後手の竜をすぐに銀で取ると、△8六角と打たれて玉と飛車の両取りになります。将棋ウォーズは、こうした王手飛車がこの戦法の変化のテーマだとしています。
  • △6二銀ではなく△7二銀の形。銀をそこに置き、△3四歩を適切なときに突くことで、谷川は1987年にこの攻めに対抗しました。
  • 後手の自陣飛車。1991年に谷川が見つけた対策で、この受けが知られてから戦法は廃れた、と将棋ウォーズは書いています。

どんな相手に指すか

後手は8筋の歩を交換して飛車を8二に引き、端攻めには取って△2三歩と打ち、それから△8八飛成と飛車を角と交換します。その後の対策では、銀を7二に置いて△3四歩で待つか、自陣に飛車を打ちます。

コンピュータ相手に指してみる。

アプリのコンピュータは、レベル9から12が四間飛車と矢倉の二つを定跡どおりに指し、Mino のレベルは人が指す序盤を指します。対局後の検討では、どの手で定跡を外れたかがわかります。まず手順を、次に狙いを試してください。

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