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戦法 · 早繰り銀

早繰り銀

角換わりで3筋の歩を突き、右の銀を3七から4六へ上げ、▲3五歩で仕掛けて後手の銀と交換します。

このページの内容 5狙い組み方駒組みのあとの指し方気をつけることどんな相手に指すか

居飛車(角換わり)・囲いは決まらない(玉は5九のまま)・

35手目までの早繰り銀987654321abcdefghi 香香 桂桂 金金 王王 桂桂 香香 飛飛 金金 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 銀銀 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 銀銀 歩歩 歩歩 歩歩 金金 飛飛 香香 桂桂 玉玉 金金 桂桂 香香 角角 銀銀 後手の持ち駒 角角 銀銀 歩歩 2先手の持ち駒
形。定跡を35手進めた早繰り銀。要になるマスに丸をつけてあります。先手が手前で、双方の指し手を並べてあり、持ち駒も盤の上下に書いてあります。

狙い

早繰り銀は、右の銀をいちばん短い道で前へ出す攻めです。角換わりで▲3六歩を突き、銀を3八、3七、4六と上げ、▲3五歩で3筋を開けます。後手が取れば銀で3五に取り返し、▲2四歩から飛車と協力して2四を攻め、守りの銀と交換します。角換わりでとくに人気のある攻めです。

ja.wikipedia は、角換わりでは棒銀には強く腰掛け銀には弱いとしています。棒銀より一手準備が多くかかります。また先に△1五角の筋に手当てしておく必要があります。銀が3七を離れ、飛車先の歩がなくなると、そこへの角打ちが王手飛車になるからです。今は棒銀や腰掛け銀ほどは選ばれない、と shogi-rule.com は書いています。

この手順では後手も早繰り銀で応じています。相掛かりで同じ作戦をとるのが中原流早繰り銀です。

組み方

双方の指し手を並べてあります。この戦法は片方だけで組める形ではなく、相手がそう応じて初めて成立する戦型なので、先手の手だけを並べても手順としては嘘になります。

初形987654321abcdefghi 香香 桂桂 銀銀 金金 王王 金金 銀銀 桂桂 香香 飛飛 角角 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 角角 飛飛 香香 桂桂 銀銀 金金 玉玉 金金 銀銀 桂桂 香香 後手の持ち駒先手の持ち駒
初形

一手ずつ進めるか、再生を押してください。

指し手をタップするとその局面に飛びます。盤を選ぶと矢印キーも使えます。

全手順と、その理由
#先手後手狙い
1▲7六歩 △8四歩 後手が飛車先の歩を突きます。
3▲2六歩 △3二金 後手の金が3二へ。
5▲7八金 △8五歩
7▲7七角 △3四歩 角が7七へ上がります。
9▲8八銀 △7七角成 後手が7七で角を交換します。
11▲同銀 △4二銀 銀で取り返し、双方が角を持ちます。
13▲3八銀 △7二銀 右の銀を3八へ。 角換わりの手順はここまでです。
15▲2五歩 △3三銀 飛車先の歩を2五へ。 後手は3三の銀で2四を守ります。
17▲3六歩 △7四歩 3筋の歩を突きます。早繰り銀の意思表示で、ここで4筋の歩なら腰掛け銀です。 後手も早繰り銀を目指します。
19▲3七銀 △7三銀 銀を3七へ。
21▲4六銀 △6四銀 さらに4六へ。 後手の銀が6四に着きます。相早繰り銀です。
23▲1六歩 △9四歩 端歩を突き、あとで△1五角と打たれても▲同歩と取れるようにします。
25▲3五歩 △同歩 仕掛けです。 後手が取ります。
27▲同銀 △3四歩 銀が3五で取り返します。 後手が3四に歩を打って当てます。
29▲2四歩 △同歩 銀は引かず、飛車先の歩を突きます。 後手が取ります。
31▲同銀 △同銀 銀が2四で取ります。 後手の銀が取ります。
33▲同飛 △2三歩 飛車で取り返し、銀の交換になりました。 後手が2三に歩を打ちます。
35▲2八飛 飛車が銀を持って2八へ戻ります。出典の言葉では、早繰り銀にとって最高の結果です。

駒組みのあとの指し方

  • 角換わりから飛車先の歩を2五まで突きます。後手が△3三銀と受けたら▲3六歩。
  • 銀を3七、さらに4六へ。
  • 仕掛ける前に△1五角を防ぎます。▲1六歩か、▲6八玉のような玉の移動です。
  • ▲3五歩。△同歩▲同銀△3四歩には銀を引かずに▲2四歩と突き、全部取り合って△2三歩と打たれたら、銀を持って飛車を2八へ戻します。
  • 持ち駒の銀を使います。1六の歩がすでに突いてあるので、端が自然な攻め所です。

気をつけること

  • △1五角。玉が5九、1筋の歩が元のままだと、銀交換のあとにそこへ角を打たれて王手飛車になります。
  • 8筋の継ぎ歩。銀が3五に出た瞬間、後手は△8六歩▲同歩△8五歩と継ぎ歩をしてきます。▲同歩と取ると△同飛で、3五の銀と8九の桂に同時に当たります。
  • 銀に当てる歩。△4四歩型の腰掛け銀に対しては、△4五歩で銀を追い返されます。ja.wikipedia は、早繰り銀が腰掛け銀に苦戦する理由の一つにこれを挙げています。
  • 相掛かりの形では、▲4六銀より先に▲3五歩です。中原流早繰り銀を見てください。

どんな相手に指すか

角換わりで後手が早繰り銀に対してふつう選ぶのは腰掛け銀(△6四歩、△6三銀、△5四銀)で、△4四歩を加えて△4五歩で銀を押し返す形がよく見られます。早繰り銀への対策はほとんどが腰掛け銀だ、と将棋大図書館は書いています。

ここでのように後手も早繰り銀にすることもでき、その場合、▲3五歩への後手の最も鋭い応手は8筋の継ぎ歩です。一手損角換わりに対しては、早繰り銀は先手の二大対策の一つです。

コンピュータ相手に指してみる。

アプリのコンピュータは、レベル9から12が四間飛車と矢倉の二つを定跡どおりに指し、Mino のレベルは人が指す序盤を指します。対局後の検討では、どの手で定跡を外れたかがわかります。まず手順を、次に狙いを試してください。

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