組み方
銀はどの矢倉とも同じく、7六の歩の後ろの7七にいます。左の金は6六の歩の後ろの6七に立ち、その金がいた7八に玉が入ります。右の金は5八に残り、6七の金を下から支えます。金矢倉と比べると、玉は一筋中央寄りにいて、隣に金がいません。
一手ずつ
先手の手だけを、初形から、日本将棋連盟のコラム「玉の囲い方」の手順で並べます。最初の十一手は普通の矢倉の組み方で、角を7九へ引くところまでです。そこから左の金が上がり、そのあとに玉が入ります。
一手ずつ進めるか、再生を押してください。
指し手をタップするとその局面に飛びます。盤を選ぶと矢印キーも使えます。
十一手目のあと、金矢倉にはまだ四手が必要です。右の金を6七へ、角を6八へ、玉を7九、8八へ。この囲いは二手で済みます。ただしコラムは十二手目に注意しています。7八の金が離れると8筋が薄くなるので、相手に飛車先の歩をそのまま突かれないか、先に確かめておくことです。
何に強いか
バランスと広さです。右の金が自由なので、バランスのよい形が組め、角打ちにも強い、と ja.wikipedia は書いています。金矢倉より自陣を広く守れる、ともいわれます。コラムは実戦的な面も示していて、相手に△8七歩と打たれても、7八の玉なら王手にならず放っておけますが、8八の玉なら対応しなければなりません。
どこから崩れるか
堅さです。7八の玉は、隣に金のいる8八の玉よりまわりの駒が少なく、隅の手前の8七には玉しか利いていません。危ないのは左の金が上がる瞬間で、コラムは相手にすぐ8筋を破られる手順を示しています。
いつ組むか
矢倉と角換わりの将棋です。土居は1940年の名人戦第3局で、総矢倉に組んだ木村義雄を相手に、先手でこの形に組みました。角換わりから始まった一局で、土居が勝っています。復活させたのは高見泰地で、コラムは2017年の棋聖戦一次予選、ja.wikipedia は2018年の叡王戦決勝の一局を紹介しています。ja.wikipedia はこの復活を、堅さよりバランスを重んじるコンピュータ時代の好みと結びつけていて、雁木が復活したのと同じ流れです。
盤の上で組んでみる。
アプリのレッスンでは玉を一手ずつ美濃囲いへ歩かせ、検討では、流れが変わったときに組んでいた囲いの名前を示します。