Shogi Castle将棋城
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手筋

歩の手筋

歩は一番安い駒で、それでいて手筋の数は一番多い駒です。ここに挙げる七つで、持ち駒の歩の使い道はおおむね尽きます。

このページの内容 7垂れ歩たれふ継ぎ歩つぎふ焦点の歩しょうてんのふ叩きの歩たたきのふ金底の歩きんぞこのふ突き捨てつきすて合わせの歩あわせのふ

将棋の指導は、大駒の手筋より先に歩の手筋を教えます。持ち駒に歩が三枚あって、この七つを知っていれば、どんな局面でも攻めの形が作れるからです。どれも歩一枚と引き換えに、一手か、一マスか、駒を得ます。呼び名もそのまま覚えてください。盤の前の会話はこの名前で進みます。

垂れ歩

どんな手か。 敵陣の一つ手前のマスに歩を打ち、次の手で成ってと金にする手です。

なぜ効くか。 と金は歩一枚で作った金です。受ける側はその一手を必ず使わされるので、どう受けても歩はもう元を取っています。

いつ狙うか。 敵陣に通じた筋が空いていて、打った歩の前のマスに相手の歩の利きがないときです。飛車の前なら、まず間違いなく成立します。

垂れ歩: 敵陣の一つ手前のマスに歩を打ち、次の手で成ってと金にする手です。 香香 桂桂 金金 王王 桂桂 香香 飛飛 銀銀 金金 角角 歩歩 歩歩 歩歩 銀銀 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 角角 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 銀銀 飛飛 香香 桂桂 金金 玉玉 金金 銀銀 桂桂 香香 歩歩 後手の持ち駒 歩歩 先手の持ち駒
実戦の局面から。▲2四歩と、飛車の前に垂らします。次に▲2三歩成とすれば、と金が2二の角と3二の金に当たります。後手は△3一角と逃げますが、先手は構わず▲2三歩成とし、と金で金を取ります。歩と金の交換です。

継ぎ歩

どんな手か。 歩を突き捨てて取らせたあと、その一つ手前にもう一枚歩を打ち、取った相手の歩に差し出す手です。

なぜ効くか。 取ってくれば相手の歩は一段釣り出され、その後ろのマスが空いて垂れ歩なり駒なりを打てます。取らなければこちらが取って筋が通ります。

いつ狙うか。 持ち駒に歩が二枚あり、その筋に飛車が利いているときです。継ぎ歩と垂れ歩はよく組み合わせて使われ、「三歩あったら継ぎ歩に垂れ歩」という格言もあります。

継ぎ歩: 歩を突き捨てて取らせたあと、その一つ手前にもう一枚歩を打ち、取った相手の歩に差し出す手です。 香香 桂桂 王王 桂桂 香香 金金 金金 歩歩 銀銀 歩歩 角角 歩歩 歩歩 歩歩 銀銀 飛飛 歩歩 銀銀 歩歩 歩歩 歩歩 飛飛 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 角角 歩歩 歩歩 銀銀 金金 金金 玉玉 香香 桂桂 桂桂 香香 歩歩 2後手の持ち駒 歩歩 先手の持ち駒
実戦の局面から。先手の歩が8三で成り、そのと金を後手の歩が取ったところです。▲8四歩とその歩の頭に継ぎ歩をします。8六の飛車が後ろから支えています。後手は△7五歩と銀を取りますが、先手は▲8三歩成ともう一度成り込みます。

焦点の歩

どんな手か。 相手の二枚の駒の利きが交わるマスに歩を打ち、どちらで取っても片方の利きが外れるようにする手です。

なぜ効くか。 一つのマスを介して支え合っている二枚は、そこに何も置かれないうちは堅い形です。そのマスに置ける一番安い駒が歩です。

いつ狙うか。 飛車の横利きと角の筋が空きマスで交わるところ、あるいは金銀二枚が同じ点を守っているところを探します。歩一枚で、どちらかを動かせます。

焦点の歩: 相手の二枚の駒の利きが交わるマスに歩を打ち、どちらで取っても片方の利きが外れるようにする手です。 香香 桂桂 銀銀 金金 王王 桂桂 香香 金金 飛飛 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 角角 歩歩 歩歩 銀銀 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 角角 飛飛 香香 桂桂 銀銀 金金 玉玉 金金 銀銀 桂桂 香香 歩歩 後手の持ち駒 歩歩 3先手の持ち駒
実戦の局面から。▲4四歩と、5五の銀と3三の角がどちらも利いているマスに打ちます。後ろには4八の飛車がいます。△同銀▲同飛と進むと、銀が動いたことで8八の角の筋が通ります。のちに後手が△4四角と飛車を取ると、先手は8八から▲4四角と取り返します。

叩きの歩

どんな手か。 相手の駒の頭に直接歩を打ち、取るか、逃げるか、取られるかを迫る手です。

なぜ効くか。 金銀や桂は頭の歩に必ず応じなければなりません。どう応じても守っていたマスを離れることになり、その一手を歩一枚で買えたことになります。

いつ狙うか。 欲しいマスを最後に守っている金や銀に対してです。叩けば、そのマスは次の手で手に入ります。

叩きの歩: 相手の駒の頭に直接歩を打ち、取るか、逃げるか、取られるかを迫る手です。 香香 金金 桂桂 香香 銀銀 金金 王王 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 銀銀 桂桂 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 飛飛 銀銀 玉玉 とと 龍龍 金金 桂桂 香香 角角 銀銀 桂桂 香香 歩歩 後手の持ち駒 角角 金金 歩歩 3先手の持ち駒
実戦の局面から。▲4三歩と4二の金の頭を叩きます。取れば5四の銀に取られ、どこへ逃げても、その銀か4四の桂が利いているので、金は助かりません。後手は△5三金とかわしますが、▲同銀不成で取られます。

金底の歩

どんな手か。 受けの打ち方です。自陣の最下段、その上にいる金の真下へ歩を打ちます。

なぜ効くか。 最下段に回った相手の飛車はこの歩を越えられず、取れば金に取り返されます。「金底の歩、岩より堅し」と言われるとおりです。

いつ狙うか。 飛車や竜が自陣の最下段に入り、自分の金がその一つ上にいるときです。これしか受けがない場面がよくあります。

金底の歩: 受けの打ち方です。自陣の最下段、その上にいる金の真下へ歩を打ちます。 香香 桂桂 金金 香香 飛飛 歩歩 銀銀 王王 歩歩 金金 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 角角 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 角角 歩歩 歩歩 金金 金金 玉玉 香香 桂桂 龍龍 香香 銀銀 2 桂桂 後手の持ち駒 銀銀 桂桂 歩歩 2先手の持ち駒
実戦の局面から。▲6九歩は、6八の金の真下に打つ金底の歩です。7九の竜が金に当たっていましたが、これで金に紐がつき、竜は九段目を伝って2八の玉の方へ回れなくなります。

突き捨て

どんな手か。 取られると分かっていて歩を突き当て、すぐには取り返さない手です。

なぜ効くか。 突き捨てた歩は筋や角道を開け、相手の歩を望まないマスへ動かし、あとで取り返せば持ち駒の歩になります。将棋の攻めは、たいてい隣り合った筋でこれを二つ三つ入れるところから始まります。

いつ狙うか。 飛車や角で攻める直前に、攻めに使う筋へ入れます。順番が大事で、取り返しにくいほうから突き捨てます。

合わせの歩

どんな手か。 相手の歩の頭に歩を打ち、交換を持ちかける手です。

なぜ効くか。 取れば取り返して相手の筋に空きができ、取らなければこちらが取ってタダで一段進めます。突いても取られるだけの筋を、静かに開ける手です。

いつ狙うか。 通したい筋が相手の歩で止まっていて、自分から突いても歩損になるだけのときです。

合わせの歩: 相手の歩の頭に歩を打ち、交換を持ちかける手です。 香香 桂桂 香香 飛飛 金金 金金 王王 銀銀 角角 歩歩 桂桂 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 銀銀 飛飛 歩歩 角角 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 歩歩 銀銀 玉玉 銀銀 香香 桂桂 金金 金金 桂桂 香香 後手の持ち駒 歩歩 2先手の持ち駒
実戦の局面から。▲2四歩と、2三の歩の頭に合わせます。後ろには2五の飛車がいます。△同歩▲同飛と進むと、飛車は四段目を横に走って6四の銀を取ります。

自分の将棋で見つける。

アプリの検討画面は、勝負が動いた一手に印をつけ、何がまさっていたかを示します。そのまさっていた手は、たいていここにある手筋です。

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